DeFi「エテナ」発行ステーブルコインUSDe、ソラナに導入

USDeがソラナに導入される

分散型金融(DeFi)プラットフォーム「エテナ(Ethena)」が発行するステーブルコイン「USDe」が、ソラナ(Solana)ブロックチェーンに導入された。エテナが8月7日発表した。

これによりソラナユーザーは「USDe」を利用した取引や、「エテナ」のネイティブリワードである「sUSDe」を通じた報酬の獲得が可能になるとのこと。なお「USDe」の裏付け資産にはSOLが採用される予定で、これについては来週に予定されている「エテナ」のガバナンス投票で決定されるとのことだ。

発表によるとSOLが「USDe」の裏付け資産として採用された場合、主要暗号資産(仮想通貨)取引所における未決済残高が20~30億ドル(約2,940〜4,407億円)増加し、「USDe」のスケーラビリティがさらに向上するとのこと。

また今回の統合により、「エテナ」はソラナ上のプロトコルであるカミノ(Kamino)、オルカ(Orca)、ドリフト(Drift)、ジト(Jito)と連携し、ユーザーがこれらのプロトコルを通じて取引や流動性提供を行うことで、サトシ(Sats)を獲得できるキャンペーン「ソラナサトシキャンペーン(Solana Sats Campaign)」を今月5日より開始している。

なおこの統合は、オムニチェーンプロトコル「レイヤーゼロ(LayerZero)」開発のレイヤーゼロラボ(LayerZero Labs)が提供するトークン規格「オムニチェーンファンジブルトークン:Omnichain Fungible Token(OFT)標準」を活用して実現されたという。

「OFT 標準」は、「レイヤーゼロ」のメッセージングインフラ上に構築されるトークン規格であり、「レイヤーゼロ」のサポートするチェーンでのブリッジを可能にする為のものである。「OFT標準」はブリッジの際に送信元のブロックチェーンでトークンのバーンを行い、送信先のネットワークで同等量のトークンをミントする、「バーン/ミント方式」のブリッジを行う。

エテナとは

エテナでは、ステークされたイーサリアム(ETH)とスワップマージンを使用して利回りを生成する貯蓄債券とデリバティブを担保とするイーサリアムベースのステーブルコイン「USDe」を開発している。

そして「USDe」は、オンチェーンでのカストディと決済を行っている。同ステーブルコインは、ユーザーが提供する担保を利用し、パーペチュアルスワップを使ってイーサリアムをショートすることで価格エクスポージャーをヘッジし、米ドルとのペッグを維持するとのこと。

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images:iStocks/gorodenkoff

参照元:ニュース – あたらしい経済

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