【イベントレポート】『ポカリスエット インハイNFT』 ラウンドテーブル|大塚製薬によるNFT施策
NFTというと、売買や取引というイメージが先行していますが、このNFTを中高生の将来を応援する目的で活用するケースがあります。
この施策を実施しているのが大塚製薬で、同社のブランドであるポカリスエットを通して、中高生向けの様々なNFT配布を実施しています。
今回、新たに配布されているNFTは「ポカリスエット インハイNFT」という名称で、インターハイに関わる高校生向けに配布しているものです。
先日、このポカリスエット インハイNFTの配布に先立ち、関係者向けのラウンドテーブルが実施されましたので、本記事にて当日の様子とともに同社の取り組みをご紹介します。
イベント概要
大塚製薬株式会社は、同社が協賛する令和6年度全国高等学校総合体育大会「北部九州総体2024」(インターハイ)において、独自のNFTを配布します。
このNFT配布に先立ち、報道関係者向けのラウンドテーブルが2024年7月17日に実施され、今回のNFT付与の施策や、同社の高校生支援に関する説明がなされました。
ラウンドテーブルでは、同社ニュートラシューティカルズ事業部宣伝部の上野隆信氏と、嶋田多江子氏らが、同社の取り組みを説明しました。
かねてから、大塚製薬は中高生の応援を中心としたNFT施策を行っており、青春や未来に向かって前向きな行動をする人たちを応援する、という姿勢をブランドを通じて打ち出しています。
今回、2024年7月21日から開催されるインターハイにおいても、大会に関わる高校生の将来を応援する目的で、NFTの配布を実施しています。
▼開催概要
イベントタイトル | 「ポカリスエット インハイNFT」ラウンドテーブル |
開催日時 | 2024年7月17日 |
会場 | AP品川アネックス ROOM A |
参加費 | 無料(招待制) |
「ポカリスエット インハイNFT」とは
ポカリスエット インハイNFTとは、上記のインターハイに参加した高校生向けに発行されるNFTで、主に大会の準備に関わった高校生を対象にしています。
具体的には、「高校生活動」と「大会サポート活動」を通じて、インターハイに関わった高校生に配布。
高校生活動とは、開催地の高校生が大会の準備に取り組む活動を指し、大会サポート活動とは、開催地に限らず、より幅広く高校生が大会の運営に関わる活動を指します。
配布するNFTはSBT(ソウルバウンドトークン)で、これは譲渡・売買することが不可能なトークンで、発行チェーンはポリゴンを使用しているとのこと。
このインハイNFTは、学生生活や将来の進学・就職活動において、自身の積極的な活動や、経験を示す証明として活用することが見込まれます。
インハイNFTの配布は、インターハイに関わる高校生たちへエールを送る「インハイエールプロジェクト」の一貫として実施されています。
大塚製薬のNFTに対する取り組み
大塚製薬はこれまで、ブランドコミュニケーションに関わった中高生に対してNFTを配布していました。
ポカリスエットのブランドを通して、中高生たちの努力や貢献をNFTによって形にする、という取り組みには新規性があると言えます。
下記で解説する取り組みによって、NFTを用いて中高生の経験を、より価値あるものとして認識させる狙いがあると言えるでしょう。
CM撮影プロジェクトのNFT配布
2023年に行われた「ポカリCM制作フェス!」では、全国から約1,000人を超える中高生が集まり、計12シーンからなる60秒間のCMが制作されました。
この大規模CM制作フェスに参加した高校生は、特典としてオリジナルTシャツや、記念写真の他、参加証明としてNFTのデジタル参加証明書が発行されています。
実際、参加者の97%がNFTのデジタル参加証明書を取得したとのことで、これは他のイベントでの取得率と比べても、驚くべき高さとのことです。
ポカリ写真部でのNFT配布
2022年春からSNS上にて、ポカリスエット公式部活動「ポカリ写真部」が開催されており、高校生がポカリスエット協賛の様々な大会にカメラマンとして参加しています。
この一連のイベントの中で、参加した高校生には、ポカリ写真部高校生カメラマン活動の証として、同様のNFTが配布されました。
この他、ポカリスエットが協賛する全国高等学校ラグビーフットボール大会(高校ラグビー)や、全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)、全国高等学校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)でも同様のNFTが発行されており、NFTを通じて高校生同士が関係を深める機会を提供しています。
メタバース空間での写真展参加者へのNFT配布
2024年3月21日~4月30日にかけて、「#青いボクら写真展 in メタバース」が開催され、この写真展は高校生が撮った写真のみで構成されました。
展示会はメタバース空間で行われ、写真家の石田真澄さんが展示する写真を選考し、約50点の作品が展示されたとのこと。
展示作品の撮影者32名に対して、受賞証明書としてのNFTが付与されています。
まとめ
大塚製薬が実施する「ポカリスエット インハイNFT」の配布は、対象者が高校生という、NFTプロジェクトとしては少し変わった内容です。
このNFTは、SBTという特殊なトークンを用いて、証明書としての機能を持たせることによって、従来のNFTとは異なる目的で活用されています。
大塚製薬のこうした取り組みは、単に中高生の応援というだけでなく、NFTの活用の仕方という点においても新たな視点を与えてくれます。
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