ポリゴン(Polygon)MATICからPOLへの移行アップグレード「9月4日」に実施予定
2024-07-19
保有状況・立場に応じて必要な対応を
ポリゴン(Polygon/MATIC)は2024年7月18日に、仮想通貨MATICを「POL」へと移行するアップグレードを2024年9月4日に実施することを発表しました。
このアップグレードは2023年7月に最初に発表されたもので、テストネット移行は7月17日に開始されていましたが、9月4日にはメインネットでのアップグレードが実施される予定となっています。
アップグレードの初期段階では、Polygon PoSのガス&ステーキングトークンが「POL」に置き換わる予定で、その後のフェーズではPolygon 2.0の重要なブロックチェーン集約レイヤーである「AggLayer」でPOLが重要な役割を果たすと説明されています。
「Polygon PoSのMATIC保有者」や「EthereumのMATICステーカー&デリゲーター」は何もする必要はないものの、「Ethereum、Polygon zkEVM、中央集権型取引所のMATIC保有者」は移行作業が必要になる場合があるとされています。
現時点では、Ethereum・Polygon zkEVM上のMATIC保有者がPOLにアップグレードするための期限は設定されていないとのことですが、コミュニティは将来的に期限を設定する権限を有しているとも説明されています。
MATIC→POLへのアップグレードで知っておくべき概要については以下のように報告されています。
Polygon PoS上のMATIC保有者
- ユーザーは何も行動する必要なし
- 2024年9月4日にすべてのMATICトークンがPOLトークンに移行される
- RPC設定を更新しない場合、ウォレットには引き続き「MATIC」と表示されることがある
Ethereum上のMATIC保有者
- 移行コントラクトの使用:MATICトークンをPOLにアップグレードするために、Etherscanリンクの移行コントラクトを使用できる
- DEXアグリゲーターの使用:1inch、Kyber、CowSwapなど第三者のDEXアグリゲーターを使用することもできる
zkEVM上のMATIC保有者
- Ethereumへのブリッジ:zkEVMからEthereumへMATICトークンをブリッジし、Ethereum上での手順に従う
- zkEVM DEXまたはアグリゲーターでのスワップ:zkEVMベースのDEXまたはアグリゲーターでMATICをPOLにスワップすることも可能
Polygon PoS上のDeFiプロトコルおよびdApp
- 2024年9月4日にすべての流動性プールがMATICからPOLにアップグレードされる
- DeFiプロトコルのコア開発者は、POL価格オラクルへの移行を検討すべき
Ethereum上のDeFiプロトコルおよびdApp
- POLをサポートするスマートコントラクト、流動性プールなどのインフラを確立すべき
zkEVM上のDeFiプロトコルおよびdApp
- zkEVM上でPOLをサポートするスマートコントラクトの更新を検討すべき
Polygon PoS上のスマートコントラクトに保持されているMATIC
- 2024年9月4日にPOLに自動的にアップグレードされる
Ethereum上のスマートコントラクトに保持されているMATIC
- 手動で移行コントラクトを使用してアップグレードする必要がある
zkEVM上のスマートコントラクトに保持されているMATIC
- 手動でのアップグレードまたはEthereumへのブリッジが必要
中央集権型取引所(CEX)に保持されているMATIC
- 各取引所のFAQやガイダンスを確認する必要がある
リキッドステーキングプロバイダー
- 2024年9月4日以降、統一されたステークリザーブはPOLで表示される
リキッドステーキングトークンの保有者
- 9月4日頃に発行および償還の一時停止発表が行われる可能性がある
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