ビットコイン大量売却の懸念|5年半休眠状態のクジラが「8,000 BTC」を取引所に移動
約843億円相当のビットコイン移動報告
約5年半にわたって大量のビットコイン(BTC)を保有し続けていたクジラ(大口保有者)が、2024年6月11日に約5億3,652万ドル(約843億円)に相当する「8,000 BTC」をBINANCE(バイナンス)の入金用ウォレットに送金したことが明らかになりました。
今回の巨額送金はビットコイン価格が急落していた日本時間2024年6月11日22:37に行われたもので、送金テストも行うことなく保有する全てのビットコインを移動させたと報告されています。
8,000 BTCの巨額送金報告(画像:Arkham)
このクジラは、大手暗号資産取引所Coinbaseのコールドストレージウォレットから「1ABww1…mCSKq」というウォレットにBTCを移動させた直後に上記画像の送金を行っています。
過去の取引履歴を遡ってみると、送金元のCoinbaseウォレットには2018年12月5日にBTCが集められているため、今回の送金者は約5年半ぶりにビットコインを移動させたとみられています。
一方ではクジラの巨額購入報告も
売却目的でBTCを移動させた可能性
今回の巨額送金がどのような目的で行われたのかは不明であるものの、大量のビットコインを長期間保有していたウォレットが取引所の入金アドレスにBTCを移動させた場合には「売却目的でビットコインを移動させている可能性がある」と考えられます。
ビットコイン市場では今年3月に74,000ドル(約1,162万円)手前まで価格が上昇した後に下落・低迷が続いており、今月7日頃からは大幅な下落が続いているため、大口保有者の売却によるさらなる価格下落には警戒感が高まっています。
ビットコインの価格予想では、半減期や現物ETFなどを考慮して価格上昇を期待する意見が多く出ていますが、一部の専門家からは「BTCは既に今回の強気相場の最高値を記録している可能性がある」との意見も出ているため、さらなる下落には警戒が必要であると考えられます。
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