RWAトークン化基盤提供「MANTRA」、野村HDの子会社Laser Digitalから資金調達
MANTRAがLaser Digitalから調達
リアルワールドアセット(RWA)のトークン化基盤を提供するレイヤー1ブロックチェーン「マントラ(MANTRA)」が、中東とアジアへの市場拡大に向け、野村ホールディングスの関連子会社レーザーデジタル(Laser Digital)より戦略的投資を受けたことを5月23日発表した。
「マントラ」は今回の戦略的投資により調達した資金に加え、レーザーデジタルによる金融専門知識と地域性を活用することで、中東とアジアにおけるコンプライアンスに遵守したRWAを機関やユーザーへ提供できるようになるとのこと。
なお「マントラ」がレーザーデジタルから受けた今回の戦略的投資は、「マントラ」が今年3月に実施した資金調達ラウンドの追加投資になるとのこと。今年3月に「マントラ」が調達した額は約17億円(1,100万ドル)だという。ただし今回のレーザーデジタルからの調達額については公表されていない。
レーザーデジタルのドバイ支部「レーザーデジタルミドルイーストFZE(Laser Digital Middle East FZE)」は昨年8月、ドバイ規制当局のドバイ暗号資産規制機関(Dubai Virtual Asset Regulatory Authority:VARA)から営業許可を受けている。その為、同社はドバイ支部を通じてドバイでの暗号資産ブローカー・ディーラー及び資産管理サービスの提供が可能となっている。
またレーザーデジタルは昨年9月、UAE(アラブ首長国連邦)の金融規制当局であるアブダビ・グローバル・マーケット(Abu Dhabi Global Market:ADGM)の金融サービス規制庁(FSRA)から、暗号資産と伝統的資産の両方に対応したブローカーディーラーサービスと資産・ファンド管理サービスの原則承認も取得している。
ちなみにレーザーデジタルは今月22日、イーサリアム(Ethereum)ベースのリステーキングプロトコル「ケルプDAO(Kelp DAO)」による約14億円(900万ドル)のプライベートセールラウンドを主導。また同月27日には、レーザーデジタル、GMOインターネットグループ、野村ホールディングスの3社で、日本市場における日本円と米ドルの新たなステーブルコイン発行を検討するため提携している。
Nomura’s @LaserDigital_ Join #MANTRA as Strategic Investors
— MANTRA Consensus (@MANTRA_Chain) May 23, 2024
We are thrilled to announce that Laser Digital, the digital assets arm of Nomura, have made a strategic investment in MANTRA to help us scale #RWA tokenization focusing on the Middle East and Asia.
With Nomura’s… pic.twitter.com/4BP8IT23P8
関連ニュース
- GMOと野村HDおよびLaser Digital、日本でのステーブルコイン発行の検討で提携
- 野村HD、ブロックチェーンのバリデータ事業など行うKudasai子会社Omakaseに出資
- 野村HDの子会社Laser Digital、ポリゴンステーキング提供の機関投資家向けファンド発表
- 野村HDの子会社Laser Digital、ソラナ上の分散型オラクル「Pyth Network」と提携
- 野村HDデジタル資産子会社レーザーデジタル、ドバイの営業ライセンス取得
参考:MANTRA
images:iStocks/ChrisGorgio
参照元:ニュース – あたらしい経済