スマホでNFTアートを作る方法 |無料アプリや販売サイト、出品方法まで解説
2024-05-15
本記事はこんな疑問を持つ方におすすめ
- NFTアートはスマホで作れるの?
- NFTの販売サイトや出品方法がわからない...
- NFTアートが作成できるアプリが知りたい!
NFTに興味がある人の中には、自分でNFTアートを出品したいと考える人もいるのではないでしょうか。しかし、本格的なイラスト作成環境がなくて、NFTアートの作成を諦めている人もいるでしょう。
実はスマホさえあれば、誰でも手軽にNFTアートを制作・販売することができるのです。
本記事では、NFTアートの作成に役立つ無料アプリやOpenSeaを使ったNFTの発行方法、出品方法などを詳しく解説します。
スマホでNFTアートを作成し、販売するまでの流れがわかるようになるため、ぜひ参考にしてください。
【結論】NFTアートはスマホで作れる
スマホを使ってNFTアートを作成することは十分に可能です。
現在はデジタルアートの制作に特化したスマホアプリが数多くリリースされているため、スマホでアート作成ができるようになりました。
ブラシの種類が豊富でレイヤー機能も備わっており、イラストや漫画だけでなくドット絵などのピクセルアートも高い品質で制作できます。対称定規やパースガイドといったプロ向けのツールも搭載されている場合もあるため、パースの効いた背景や建物なども描きやすくなるでしょう。
スマホアプリで作成したデジタルアートは、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスに登録すれば、簡単にNFT化して販売することも可能です。
つまりスマホさえあれば、誰でも気軽にNFTアートを制作し、世界中の人に向けて作品を発表できる環境が整っているといえるでしょう。
スマホでNFTアートを作る方法|OpenSeaを例に解説!
スマホでNFTアートを作る方法を、OpenSeaを例に7ステップで解説します。
- デジタルアートを作成
- 暗号資産取引所で口座開設
- ウォレットのアカウント作成
- 暗号資産を購入し、ウォレットに送金
- ウォレットとOpenSeaを接続
- コレクションページを作成
- デジタルアートをNFT化
解説する手順通りに進めて、スマホからNFTアートを作ってみましょう。
※暗号資産取引所はGMOコイン、ウォレットはMetaMask(メタマスク)を例に解説します。
1.デジタルアートを作成
スマホでNFTアートを作る最初のステップは、デジタルアートを制作することです。
スマホ向けのお絵描きアプリを使えば、イラストやドット絵などのデジタルアートを描けます。
無料アプリでも多彩なブラシやレイヤー機能を備えており、高品質な作品作りが可能です。
アプリで作品が完成したら、次は作品をNFTとして発行する準備に入ります。
なお、デジタルアートを作れるおすすめアプリは、別途後述します。
2.暗号資産取引所で口座開設
NFTを発行・販売するには、暗号資産取引所で口座を開設する必要があります。
NFTを出品する場合でも、ガス代などのネットワーク手数料がかかるため、暗号資産が必要です。
暗号資産取引所の口座が用意できていない方は、事前に準備しておきましょう。
国内の取引所であれば本人確認書類の提出が必須ですが、手続きはそれほど難しくありません。
なお、どの暗号資産取引所を選ぶか迷っている方は、セキュリティ面や使いやすさに定評のあるGMOコインがおすすめです。
GMOコインは国内最大級の取引銘柄数を特徴としており、入出金時の手数料もかかりません。
ご興味のある方は、ぜひ下記のボタンから確認してください。
3.ウォレットのアカウント作成
暗号資産やNFT取引に必要なウォレットのアカウントを作成しましょう。
ウォレットとは、NFTを取引に必要な暗号資産を入れる財布の役割を果たすツールです。
ウォレットのアカウントを作成するなら、シンプルな操作性で人気の「MetaMask(メタマスク)」が初心者にもおすすめです。
MetaMaskのアカウント作成手順
- GoogleChromeの拡張機能をダウンロード
- MetaMaskのパスワードを設定する
- シークレットリカバリーフレーズを設定する
MetaMask(メタマスク)の詳しい作成手順は、下記の記事で詳しく解説していますのでご一読ください。
4.暗号資産を購入し、ウォレットに送金
手順2で口座開設した暗号資産取引所にて、暗号資産を購入します。
購入する暗号資産は、NFTの取引によく利用されるイーサ(ETH)を選択しましょう。
イーサを購入するためには、暗号資産の口座に日本円を入金する必要があります。
入金する方法は以下の3つです。
手数料や反映される時間が違う点には注意しましょう。
次に、MetaMask(メタマスク)へ、購入した暗号資産を送金します。
送金手順は以下のとおりです。
- MetaMaskのウォレットアドレスをコピーする
- コピーしたウォレットアドレスを暗号資産取引所に登録する
- 暗号資産取引所で送金手続きする
MetaMaskのウォレットアドレスは、アカウント名の下に表示されている英数字の部分です。
クリックするとクリップボードにコピーできるため、暗号資産取引所の送金先に貼り付けて、送金手続きを進めましょう。
5.ウォレットとOpenSeaを接続
作成したウォレットを、NFTマーケットプレイス「OpenSea」に接続する手順を紹介します。
OpenSeaとは
NFTを発行・販売できる世界的な知名度とシェアを持ったプラットフォーム。ウォレットを接続することで、NFTの出品や取引が可能になる。
はじめに、OpenSeaの公式サイトにアクセスし、右上の「ログイン」ボタンを押します。
OpenSeaと接続するウォレットを選択します。
今回は、3の手順で紹介したMetaMask(メタマスク)を接続しましょう。
ログインの文字列がウォレットの残高に変更されるとログイン完了です。
ウォレットとの接続が完了したら、いよいよ自分のNFTアートを発行していきます。
6.コレクションページを作成
OpenSea上で自分のNFTアートを販売するには、まず「コレクション」を作成する必要があります。
コレクションとは、自分の作品をまとめるためのページのことです。
コレクションページを作成するためには、OpenSeaの画面上部にある「作成」を押します。
「NFTをミント」ボタンから新規コレクションを作成しましょう。
NFT作成画面が表示されたら、「新しいコレクションを作成」ボタンを押します。
コレクションのロゴ画像やコントラクト名などを入力します。
必要事項を入力してから「続行」ボタンで処理を進めましょう。
MetaMaskの画面が立ち上がり、ガス代を支払ったらコレクションが作成できます。
7.デジタルアートをNFT化
コレクションページが完成したら、作品をアップロードしてNFT化しましょう。
赤枠部分に作品の画像ファイルをアップロードし、名前や説明文、販売価格などの情報を入力します。
必要事項を入力して作成ボタンを押したら、MetaMaskウォレットで発行を承認する signature request(署名リクエスト)に署名します。
以上の処理によりデジタルアートがNFT化され、OpenSea上で販売できる状態になりました。
スマホでNFTアートを出品する方法
スマホでNFTアートをOpenSeaに出品する方法も紹介します。
画面に少し違いはありますが、NFTアートを出品する方法はパソコン上の画面とほとんど変わりません。
まずはOpenSeaにログインします。
メニューを開いて「作成」を選択します。
作成画面から「NFTをミント」を選択します。
NFT作成画面でNFTアートを登録して作成処理へ進みます。
以上の操作で、スマホからNFT作成を行えます。
スマホアプリで作成した画像をそのまま登録できるため、手軽にNFTアートを出品できるでしょう。
【無料】NFTアートを作れるおすすめスマホアプリ5選
NFTアートを作れるおすすめスマホアプリは以下の5つです。
- ibis Paint X
- 8bit Painter
- Sketchbook
- Pixelable - ドット絵エディター
- ドットピクト! かんたんドット絵アプリ
ドット絵作成から本格的なイラストまで、幅広く対応できるアプリを紹介しています。
自分に合ったスマホアプリを見つける際の参考にしてみてください。
ibis Paint X
「ibis Paint X」は初心者から上級者まで、幅広いユーザーに人気の無料お絵描きアプリです。
スマホで利用できるイラストアプリの中では高機能な仕様になっており、さまざまなユーザーのニーズに対応できるアプリになっています。
ibis Paint Xの特徴
- 300種類以上のブラシがある
- 2,500以上の素材が用意されている
- 60層ものレイヤーに対応している
充実の機能を誇る一方で、UIはシンプルで初心者にも使いやすいのがポイントです。
多機能であるため使いこなすまでに時間はかかりますが、慣れるとスムーズにイラスト作成が行えるでしょう。
NFTアート用に細部まで作り込んだ高品質なイラストを作成したい方におすすめのアプリです。
8bit Painter
「8bit Painter」は、ドット絵に特化した無料のペイントアプリです。
スマホでも直感的な操作でサクサク描けるので、いつでもどこでもドット絵作りを楽しめます。
ペイントアプリとしては、機能数も少なく最低限の動作しかできません。しかし、機能が絞られていることで、初心者でも迷わずシンプルな作風に徹したドット絵が作成できることが利点になります。
ドット絵はインディーズゲームのグラフィックとしても注目されており、NFTアートでも根強い人気を誇るジャンルです。トレンドに合わせて、ドット絵によるNFTアートを手軽に出品してみたいという方におすすめなアプリといえるでしょう。
Sketchbook
「Sketchbook」は本格的なイラスト制作からラフ画の一時作成まで、あらゆるシーンで使えるお絵描きアプリです。
Sketchbookの特徴
- 実際の紙にブラシで描くようなリアルさを再現
- ブラシの種類が豊富
- 集中線定規やシンメトリー定規、遠近法ガイドといったプロ仕様のツールも充実
スケッチブックをイメージしたキャンバス上に、10種類以上のブラシを使って自由に絵を描けます。書き心地が非常によく、ペンを利用すると本当にスケッチしているような感覚が味わえるでしょう。
レイヤー機能や細かいカラー設定機能も搭載されているため、細かい描き分けも可能です。
リアルなイラストを用いたNFTを作成したい方におすすめのアプリです。
Pixelable - ドット絵エディター
「Pixelable」は、ゲームのドット絵グラフィックのようなピクセルアートが描けるアプリです。
レイヤー編集や色の作成、各種ツール等本格的な機能を搭載し、ピンチイン・アウトで拡大縮小できるなど直感的な操作ができます。画面下部にツールがまとめられているため、初心者でも迷わず操作可能です。
さらに、Pixelableの大きな特徴は、GIFアニメーションの作成に対応している点です。各レイヤーごとのイラストを1フレームにまとめて、ドット絵キャラクターが動くアニメーションが作成できます。
動くピクセルアートのNFT作品を作成したいならおすすめのアプリです。
dotpict
「dotpict」は、誰でも簡単にドット絵イラストが描けるお絵描きアプリです。
dotpictの特徴
- タップ操作でドットを色付けできる
- パレットをダウンロードできる
- ほかの人のドット絵作品が見られる
イラストの細かいドットを1つ1つ塗る作業も、スマホならではのタップ操作でスムーズに行えます。
カラーパレットも使いやすく、カラーコードを入力すれば微妙な色合いも再現可能です。カラーの塗り分けが苦手な人も、パレットをうまく活用すれば色鮮やかなドット絵が描けるでしょう。
ドット絵によるNFTアート作りをこれから始めたい人におすすめのアプリです。
【実践】スマホでNFT化するデジタルアートを作ってみた!
今回は、絵をあまり得意としていない編集部メンバーが、スマホアプリを使用してデジタルアートを作ってみました。使用するアプリは、おすすめの1つである「8bit Painter」です。
早速、イラストを作成していきましょう。
8bit Painterを起動すると、以下の左図の画面が表示されます。
「+」ボタンを押してキャンバスを「24×24」で選択しました。
イラスト作成画面が表示されました。
キャンバスがドット状になっているため、初心者としてはフリーハンドよりも書きやすい印象を受けます。
ドット状のキャンパスに絵を書いていきます。
今回は簡単に音符を書いてみました。
ペイントで背景に色を塗ってみます。
ペイントツールを使うと、ワンタッチですべてのドットに色を塗れました。
画面右上の「…」マークから「シェア&エクスポート」を選択します。
イメージサイズを選び、問題なければ「エクスポート」で作成したイラストをファイルに出力しましょう。
以上で8bit Painterによるイラスト作成は完了です。
ドットで色を付けられるため、何を書くかさえ決まっていれば、初心者でも簡単にイラストを作成できました。
慣れるともっと複雑なイラストも書けるようになると思われるので、イラストを作成したい方はぜひチャレンジしてみてください。
スマホでNFTアートを作る際によくある質問
スマホでNFTアートを作る際によくある質問を紹介します。
- NFTアートは何で作成する?
- NFTアートは誰でも作れる?
- NFTアートはいくらくらいで売れる?
- NFTアートを販売できるおすすめのサイトは?
初歩的な疑問点を先に解消して、スマホでNFTアートを作成していきましょう。
NFTアートは何で作成する?
NFTアートはデジタルデータとして作成するため、パソコンやタブレット、スマホなど複数のデバイスで制作が可能です。特にスマホやタブレットの場合は、お絵描きアプリさえインストールすれば、いつでもどこでもNFTアートを描けるようになります。
おすすめのアプリは「ibis Paint X」「Sketchbook」など、多彩なブラシや高度なレイヤー機能を備えた本格的なペイントアプリです。スマホ以外では、「Adobe Photoshop」「CLIP STUDIO PAINT」といったPCの高機能ペイントソフトや、「Procreate」などのiPadアプリも人気です。
使い慣れたツールでNFTアートを作成することで、より高品質な作品に仕上げられるでしょう。
NFTアートは誰でも作れる?
基本的にNFTアートは、デジタル画像さえ作れれば誰でも制作・販売が可能です。
ただし、クオリティの高い作品を生み出すには、ある程度のデッサン力やデジタルペインティングの技術が必要不可欠です。
絵を描くことが苦手な人の場合、最初のうちは既存の画像を加工したり、AIに画像生成を手伝ってもらったりするとよいでしょう。音楽や動画、3Dモデルなども立派なNFTアートになり得ます。
NFTアートに挑戦するためのハードルは低いため、デジタルでものづくりができる人なら誰でもチャレンジできます。
NFTアートはいくらくらいで売れる?
NFTアートの販売価格は作品の内容やオリジナリティ、作者の知名度などによって大きく異なります。
NFTアートの販売例は以下のとおりです。
無名の作者による作品 | 数千円〜数万円程度 |
人気アーティストや知名度のある作品 | 数百万円や数億円 |
ただし、高値で売れるNFTアートはごく一部の人気作品に限られているのが実情です。
大半のNFTアートは、価値すら付かない可能性もあることを前提に考えておきましょう。
NFTアートを販売できるおすすめのサイトは?
NFTアートの販売に利用できるおすすめのサイトは、以下のとおりです。
おすすめサイト | 特徴 |
OpenSea | 世界最大級のNFTマーケットプレイスNFTを簡単に作成・発行できる知名度があるため、多くのユーザーの目にとまる可能性がある |
Rarible | 事前審査なくNFTを発行できる販売時にロイヤリティを設定できるNFT出品者にガス代を発生させない仕組みがある(lazy minting) |
Adam by GMO | GMOコインを運営するNFTマーケットプレイスNFTを日本円で取引できる |
マーケットプレイスごとに特徴が異なるため、複数のサービスを見比べながらNFTアートの販売方法を模索しましょう。
自分の作品の傾向に合わせて最適なマーケットプレイスを選べると、NFTアートで成果を出しやすくなります。
【まとめ】スマホでできるNFTアートの作り方
本記事では、スマホでNFTアートを作る方法について、詳しく解説しました。
高性能なスマホアプリも多数リリースされるようになり、イラスト作成環境も大幅に向上しています。
PhotoShopなどプロ向けのアプリを用意しなくても、気軽にNFTアート作品をを作成できるでしょう。
マーケットプレイスを使用するための準備だけできれば、簡単にNFTアートを出品できる点も大きなポイントです。スマホでNFTアートに挑戦するハードルは下がっているため、ぜひこの記事を参考にNFTアートデビューしてみてください。
NFTアートが作成できたら、実際に売ってみるのもおすすめです。
NFTアートの売り方については下記の記事をご参考にしてください。
参照元:NFT Media