【NFTで牡蠣業界の課題解決】漁師と消費者を繋ぐ新たな仕組みを構築する、なおきち氏にインタビュー

今回は、NFTを活用して牡蠣業界の課題を解決する仕組みづくりを行う合同会社WaterGateの代表 なおきち氏にインタビューをおこないました。

  • 牡蠣のNFTプロジェクトはどんな内容?
  • NFTを活用することによりどんな課題を解決できるの?
  • 漁師や消費者からの反響は?
  • 今後はどのような展開を考えているの?

などの疑問にお答えいただきながら、牡蠣に焦点を当てたNFTプロジェクトの魅力をお伝えしていきます。

牡蠣業界、第一次産業の課題解決に興味のある方や牡蠣が好きな方、NFTを活用して業界の抱える課題を解決したい方はぜひ最後までご覧ください!

牡蠣業界の課題を解決する「牡蠣のEat to Earn 」

牡蠣 Eat to Earn
引用:PR TIMES

Q. まずは自己紹介をお願いします。

なおきちです。現在はNFTを通して日本の牡蠣業界を変えることを目標に掲げたプロジェクト「ABYSS CRYPTO」を展開しています。

牡蠣のNFTプロジェクトも手がけているのですが、そちらではEat to Earnの仕組みを活用しておりまして、牡蠣を食べることでNFTを入手することができます。 
また、NFTを保有することで通販サイトで牡蠣を安く買えたり、イベントの特典を得ることができます。

皆さまが牡蠣を身近に感じ、より多く牡蠣を食べていただくきっかけを作ることを目指しております。

Q. 牡蠣のNFTプロジェクトは新しいですね。どのような仕組みなのでしょうか。

現在、牡蠣若手の会という通販サイトを運営しており、こちらで全国の漁師さんの牡蠣を購入することができます。
こちらの牡蠣をご購入いただくと、その購入金額に応じた牡蠣コインを入手でき、牡蠣コインを使用してNFTを入手することができる仕組みとなっています。

NFTは保有することで店舗特典やEC特典を得ることができますし、売却することも可能です。

牡蠣若手の会HP:https://kakiwakatenokai.com/

Q. どのような背景で牡蠣のNFTプロジェクトを立ち上げられたのでしょうか。

一次産業全体にも共通していると思いますが、牡蠣業界に課題を感じていたためです。

例えば、労働環境が整っておらず、漁師は朝から晩まで海に出て出荷作業をおこなうため、なかなか牡蠣を認知してもらうマーケティング活動に時間を割くことが難しいなどの課題があります。
また、出荷した牡蠣は市場の中でいくつもの会社を通してやっと消費者へ届けることができるため、利益率が低くなりがちです。

そのため、DtoCモデルを構築した上でNFTを活用することによって、このような課題を解決できるのではないかと思ったことがきっかけです。

新たに牡蠣を楽しむコミュニティ

引用:PR TIMES

Q. NFTという新技術を牡蠣業界に導入する際のハードルなどはございましたでしょうか。

元々、Instagramで牡蠣に関する情報を発信しており、多くの漁師との繋がりがありましたので、そこまで難しさはありませんでした。
やはり牡蠣業界には前述した課題があるため、何か新しいことをおこなっていきたいと思っている漁師も多く、すぐに意気投合しました。

また、漁師には可能な限り、NFTプロジェクトの運用による手間がないようにしていますので、それも受け入れられている1つの理由だと思います。

Q. オフラインでの交流会もおこなっているのでしょうか。

そうですね。基本的に誰でも参加可能な交流会をおこなっており、5〜60人が集まることもあります。
毎回漁師や牡蠣業界に興味のある人が集まり、牡蠣を食べたり交流したりと盛り上がっています。
牡蠣業界に課題を感じている人も多いので、こういった交流できる場所作りにも非常に価値を感じています

また、NFT保有者にはイベント参加特典として牡蠣の無料配布もおこなっております。

Q. 牡蠣のNFTプロジェクトを進める中で、すでに効果等は実感されていますでしょうか。

感じています。特に牡蠣の購入数とリピート率が顕著に上昇しています。
過去、SNS等で牡蠣の宣伝等をおこなってから、実際に購入していただくまでに半年や1年以上時間がかかるものでリピート率も高くありませんでした。

それが、本プロジェクトにて開始3ヶ月で購入いただいたり、リピートしてくださる方も増えてきています。
NFTを通して牡蠣の認知が広まり、またNFTを保有することにより特典も得ることができるので、そのような仕組みが上手く回っていると思っています。

漁師、消費者共にWin-Winな関係を構築

引用:PR TIMES

Q. 漁師や消費者からどのような反響の声がございますでしょうか。

漁師からは、「営業活動が楽になった」という声をいただいております。
これまで、営業活動に割くことのできる時間が限られておりましたので、その課題を解決することができています。
あとは、消費者と直接つながることができる点も高く評価していただいています。

過去、消費者と繋がることができる機会はほとんどなかったので、その機会を創出することができています。
消費者からは、「牡蠣がとても美味しい」という声をいただいております。
特にこだわっている点になりますが、私自身が牡蠣をテイスティングし、納得した牡蠣のみを販売しているため、牡蠣の味や品質のクオリティについては特に高く評価していただいており、リピート率も高くなっています。

Q. 今後の展望についてもお聞かせください。

1つは、このNFTという新技術を誰もが簡単に利用できる仕組みを構築することです。
NFTという技術自体が複雑なので、それをより低いハードルで活用でき、現在展開している通販サイトでより多くの牡蠣を購入いただきたいと考えています。
そのため、牡蠣×NFTという仕掛けをどんどんしていければと思います。

あとは、牡蠣のオーナー権の販売も拡大していきたいです。
牡蠣の養殖におけるオーナーになることができ、牡蠣の成長過程を見守ることができたり、お酒を海底熟成することができる権利がついたものになります。

また、牡蠣を楽しむことができる人を増やしていくために、オンライン、オフライン共に牡蠣に触れることのできるコミュニティを作っていければと考えています。

貢献度の可視化で牡蠣業界を盛り上げる

引用:牡蠣若手の会HP

Q. なおきち氏にとってWeb3とはどういうものでしょうか。

ロイヤリティーとCRMという観点で、一次産業と大変相性がいいものであると考えています。

消費者の行動がブロックチェーンを通して可視化されるので、誰がいつどのような貢献をしたのかがわかり、その方に対して簡単に特典を付与することができます。
例えば、オフラインイベントにおいても自社アプリを開発し顧客管理を自社でおこなう必要がなく、既存アプリ等でQRコードで簡単にNFT保有証明をおこなうことができます。

逆に消費者からしても、自分のおこなった貢献活動を証明できるので、新たなインセンティブも生まれます。

このように、Web3は漁師・消費者共に関係性を強めると共に、一次産業の課題を解決できるものであると感じています。

Q. 最後に読者の方にメッセージをお願いします。

ぜひ、美味しい牡蠣を食べてNFTを入手してみてください。

あとは、鳴門の牡蠣のオーナー権とNFTを絡めて販売しています。
牡蠣オーナーは牡蠣の成長過程がわかるNFTを毎月受け取り、成長過程を楽しむことができますのでこちらもご興味あればぜひ入手いただければと思います。
2024年4月ごろからアルコールを海底に沈める権利を10000円で販売予定です。

オーナー権に関するプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000116262.html

参照元:NFT Media

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