BRICS「仮想通貨・ブロックチェーン基盤の独自決済システム」構築へ

米ドルに代わる新たな選択肢

ブラジルロシアインド中国・南アフリカの5カ国で構成される「BRICS」は2024年3月5日に、仮想通貨とブロックチェーンを基盤とした独自の決済システムを構築することを発表しました。

今回発表された決済システムは「国境を超えた貿易決済用の独立した決済システム」になるとのことで、「米ドルに代わる新たな選択肢としての地位を確立すること」を目指していると報告されています。

速報:BRICS、仮想通貨とブロックチェーンに基づく独立した決済システムの構築を発表。

この決済システムは「政府・企業・一般市民にフレンドリーな決済システムになること」を目指して開発が進められる予定で、システムが成功すれば政府から一般市民まで様々な人々が多大な恩恵を受ける可能性があると伝えられています。

BRICSは以前から「脱米ドル」に向けた準備を進めており、2019年には「米ドル依存に対処することを目的とした共通仮想通貨に関する協議を行っていること」も報じられていました。

ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカの5カ国が米ドルから本格的に離れた場合には、米ドルの信頼性が低下して米ドル価格の下落にもつながる可能性があり、ビットコインのような暗号資産に資金を移す動きが出る可能性もあるため、今回のニュースは仮想通貨業界からも注目が集まっています。

金融システムにおける世界的な存在感を高める

ロシアの外交官であるユーリ・ウシャコフ氏は「BRICSの今年の課題は金融システムにおける世界的な存在感を高めることである」と語っているとのことで、同氏がロシア国営メディアの「タス通信」に対して次のように語ったことも報告されています。

私たちはデジタル技術やブロックチェーンなどの最先端ツールに基づく独立したBRICS決済システムを構築することが将来の重要目標であると考えています。重要なのは政府・一般市民・企業にとって便利で、費用対効果が高く、政治的要素に左右されないものにすることです。

今回発表されたBRICS決済システムのローンチに関するスケジュールは明らかにされていないものの、新たな仕組みは2024年10月の第16回首脳会議で明らかになる可能性が高いとも報じられています。

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TASS報道

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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