エイプコインの独自チェーン「ApeChain」、Arbitrum Orbitで構築決定
ApeChainがArbitrum Orbit上で構築決定
「エイプコイン:ApeCoin(APE)」の独自チェーン「エイプチェーン(ApeChain)」を、「アービトラムオービット(Arbitrum Orbit)」で構築する提案が2月15日可決した。なおガス代(手数料)にはAPEが使用できるとのこと。
「アービトラムオービット」は、オフチェーンラボ(Offchain Labs)提供の独自チェーン開発用ツールパッケージ。オフチェーンラボは、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「アービトラム(Arbitrum)」の開発元だ。
今回可決された提案は「AIP-378:エイプチェーンをアービトラムテクノロジーで開発、ホライズンラボが成長を主導(AIP-378:ApeChain Developed with Arbitrum Technology with Growth Led by Horizen Labs)」というもので、この提案は50.35%の可決率で承認された。なおホライズンラボ(Horizen Labs)は、プライバシーを重視した公共インフラストラクチャと独自のサイドチェーン展開ツールを提供するweb3企業だ。
ホライズンラボは今回の可決により、エイプコインDAOと「エイプチェーン」エコシステムの初期開発についてアドバイス及び指導を行うとのこと。
具体的には、レイヤーゼロ提供のトークン規格「OFT(Omnichain Fungible Token:オムニチェーンファンジブルトークン)標準」を使用したクロスチェーン「APE」の立ち上げに対する技術サポートや、ゲーム特化チェーンとしてスタートする「エイプチェーン」のロードマップ設計及び実行に関する初期提案、「エイプチェーン」エコシステム拡大への取り組みの一環として同チェーン上でトークンをローンチするプロジェクトに対する技術サポートの提供などをホライズンラボは行っていくとのことだ。
なおホライズンラボはこれまで「エイプコイン」とユガラボが展開するメタバース「アザーサイド(Otherside)」の立ち上げ支援も行なっている。
また今回の提案可決より「エイプチェーン」の「アービトラムオービット」構築が進む他、同チェーンでは、ゲームを中心とした幅広いユースケースとして低いガス代と高速トランザクションの提供や、イーサリアム(Ethereum)との連携も維持していくという。なお「エイプコイン」発行元のエイプコインDAOは「エイプチェーン」の主要な管理機関として機能し、新たな収益機会も創出するとのこと。
また今回の提案可決の他に、「エイプチェーン」のバリデーターグループ「データ可用性委員会(DAC:Data Availability Committee)」へ、ホライズンラボ、マジックエデン(Magic Eden)、アニモカブランズ(Animoca Brands)の子会社ダレワイズエンターテインメント(Darewise Entertainment)、レイヤーゼロラボ(LayerZero Labs)、オフチェーンラボ(Offchain Labs)が参加することも発表された。なお「エイプチェーン」の「DAC」メンバーは今後も増えていく予定とのことだ。
因みに国内暗号資産(仮想通貨)取引所における「APE」の取り扱いは、ビットフライヤー(bitFlyer)、ビットバンク(bitbank)、DMM Bitcoin、バイナンスジャパン(Binance Japan)、コインチェック(Coincheck)となっている。
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参考:エイプコイン
images:iStocks/Jian-Fan・SiberianArt・artacet
参照元:ニュース – あたらしい経済