web3ヘルスケアアプリ「HEALTHREE」累計2.1億円調達、アスターに続きAstar zkEVM対応、企業向けサービス展開も
web3ヘルスケアアプリ「HEALTHREE」が資金調達
web3ヘルスケアアプリ「HEALTHREE(ヘルスリー)」運営のHEALTHREE社が、資金調達の実施を発表した。
今回同社に出資したのは、東京ウェルネスインパクトファンド、W fund、三井住友海上キャピタル、かんぽNEXTパートナーズ。今回の調達でHEALTHREE社の累計調達額は2.1億円になったとのことだ。
なお東京ウェルネスインパクトファンドは、虎ノ門インパクトキャピタルが運営するファンド。虎ノ門インパクトキャピタルは、Capital Medica VenturesとMONEX Venturesが共同運営する合同会社だ。
今回の資金調達によりHEALTHREE社は、「HEALTHREE」を基盤とした経済圏の構築における基盤アプリの実装及び更なる機能拡充を行うとのこと。また「HEALTHREE」のガバナンストークン「ガバナンスヘルストークン(GHT)」上場、そして同トークン上場後のサステナブルな成長における体制構築にも調達資金は利用されるとのことだ。
またHEALTHREE社は一般ユーザー向けのアプリとしてだけではなく、事業者向けの「HEALTHREE for Biz.」の提供を進め、事業の多角化を推進していくという。
「HEALTHREE for Biz.」は、企業の福利厚生や健康経営、人的資本経営における解決策として打ち出されている。昨年6月には大手コンサルティングファームとの実証実験を実施。既存の健康経営サービスに比べ高い成果が出たとのことで、同実証を通じて「健康促進に貢献」できたとのことだ(下記画像参照)。
なお「HEALTHREE」は現在アスターネットワーク(Astar Network)上に構築されたアプリとして稼働しているが、2月末にローンチが予定されている「Astar zkEVM」にも対応予定だ。
なお「Astar zkEVM」は、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用した「Polygon CDK(ポリゴン・チェーン開発キット)」によって開発されるイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ソリューション。アスターネットワーク開発のステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)が開発を進めている。
「HEALTHREE」とは
「HEALTHREE」は、Game-Fi(ゲーミファイ:ゲーム×金融)要素を備えたweb3ヘルスケアアプリ。2022年6月にベータ版、2023年4月にオープンアルファ版がローンチ。現在はiOSとAndroidで同アプリは公開されている。なおゲームプレイに際してweb3ウォレットが必要だ。ただし「メタマスク(Meta Mask)」などを保有せずともアプリ上でウォレットの作成が可能となっている。
HEALTHREE社は同アプリを通じて、運動・睡眠・食事の3つの習慣化をアプリ内のゲーミフィケーションを通じてアプローチすることで人の健康習慣の構築に貢献することを目的としている。
なお「HEALTHREE」では、ユーザーがアバターを取得し、NFTの服(トップス/ボトムス/シューズ)を購入することでゲームプレイが可能になる。
その後、実際に屋外での移動や十分な睡眠、食事の管理など、健康を維持するための活動(アクティビティ)を行うことで、「ユーティリティヘルストークン(UHT)」の取得が出来るようになっている。なお現状のオープンアルファ版では、屋外の移動のアクティビティのみが有効だ。
なお「HEALTHREE」では、「UHT」の他に前述したガバナンストークンの「GHT」も提供される予定だ。またNFTの服は、公式のwebサイト、もしくはNFTマーケットプレイス「tofuNFT」で販売されている。
関連リンク
参考:プレスリリース / アビームコンサルティング
参照元:ニュース – あたらしい経済