「デジタルポンド」の導入是非判断は最短で25年以降=英当局
2024-01-29
「デジタルポンド」の導入是非判断は最短で25年以降
英中央銀行のイングランド銀行(BOE)と英財務省は、BOEが発行する中銀デジタル通貨(CBDC)「デジタルポンド」について、導入の是非の判断は最短でも2025年以降になるとの見通しを1月25日示した。個人情報保護に対する懸念が根強いため。
BOEと財務省は、デジタルポンドの導入について実施した意見公募に5万件の意見が寄せられ、その多くが個人情報保護についてだったと明らかにした。
また「デジタルポンド導入について最終的な決定は下していない」とした上で、作業は設計段階まで進んでおり、25年ごろに構築段階へ進むかどうかを決定する予定だと説明した。
リシ・スナク(Rishi Sunak )英首相は早くからデジタルポンド構想を支持しており、財務相だった21年にはBOEにプロジェクトに着手するよう求めている。
CBDCを巡っては欧州中央銀行(ECB)や米連邦準備理事会(FRB)など他の主要中銀も個人情報保護の課題に取り組んでいる。
関連ニュース
- 英経済長官、デジタルポンドによる個人取引の監視を否定
- 英国のステーブルコイン関連法案が上院で可決、立法化へ向けた最終段階へ
- ロンドン市など英国5団体、デジタル通貨アライアンス結成
- 政府・日銀、CBDCの連絡会議を初開催 課題洗い出しへ
- 今年のWeb3どうなる? 暗号資産/ブロックチェーン業界を牽引する80人が語る「2024年の展望」
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
「デジタルポンド」の導入是非判断は最短で25年以降=英当局
David Milliken
images:Reuters
参照元:ニュース – あたらしい経済