現物ビットコインETF申請企業10社「フォームS-1の最終修正版」提出|手数料などの一覧も
フォームS-1の最終修正版を10社が提出
現物ビットコインETFを申請している10社が、ETFの取引手数料やマーケットメーカーに関する情報などを記載した証券登録届出書「フォームS-1」の最終修正版を米国証券取引委員会(SEC)に提出したことが明らかになりました。
米国で現物ビットコインETFを提供するためには複数の手続きが必要で、今月3日・4日には複数の企業が「フォーム8-A」の書類を提出したことが報告されていましたが、今回は「フォームS-1」の最終修正版が提出されています(ETF転換の場合はS-3)。
「フォームS-1」の最終修正版を提出したのは以下の10社だと報告されています。
- Grayscale
- 21Shares & ARK
- BlackRock
- Bitwise
- VanEck
- Wisdomtree
- Invesco & Galaxy
- Fidelity
- Valkyrie
- Franklin
なお、HashdexがフォームS-1を修正していないことに関しては「Hashdexの現物ビットコインETF申請は、先物ETFを現物ETFに転換しようとする唯一のものであるため、申請タイミングが若干異なる可能性がある」と伝えられています。
現物ETFの取引手数料競争が激化
現物ビットコインETFの詳細が明らかになったことによって、現在は現物ビットコインETF申請企業間における取引手数料の競争が激化しているという点も注目を集めています。
一部の企業は「最初の6〜12ヶ月間または一定金額までは取引手数料の免除・割引を適用する」という仕組みを採用しており、割引を適用しない場合の手数料に関しても、最も安いものでは0.24%(Bitwise)と取引手数料が大幅に引き下げられています。
現在報告されている各種現物ビットコインETFの名称・発行体・ティッカー・取引手数料・割引内容・取引所は以下の通りです。
ETF名 | 発行体 | ティッカー | 手数料 | 取引手数料割引 | 取引所 |
Grayscale Bitcoin Trust | Grayscale | GBTC | 1.5% | – | NYSE |
ARK 21Shares Bitcoin ETF | 21Shares & ARK | ARKB | 0.25% | 最初の6ヶ月 or 10億ドルまでは0.00% | CBOE |
iShares Bitcoin Trust | BlackRock | IBIT | 0.30% | 最初の12ヶ月 or 50億ドルまでは0.20% | Nasdaq |
Bitwise Bitcoin ETP Trust | Bitwise | BITB | 0.24% | 最初の6ヶ月 & 10億ドルまでは0.00% | NYSE |
VanEck Bitcoin Trust | VanEck | HODL | 0.25% | – | СВОЕ |
Wisdomtree Bitcoin Trust | Wisdomtree | BTCW | 0.50% | – | СВОЕ |
Invesco Galaxy Bitcoin ETF | Invesco & Galaxy | BTCO | 0.59% | 最初の6ヶ月 & 50億ドルまでは0.00% | CBOE |
Fidelity Wise Origin Bitcoin Trust | Fidelity | FBTC | 0.39% | – | CBOE |
Valkyrie Bitcoin Fund | Valkyrie | BRRR | 0.80% | – | Nasdaq |
Hashdex Bitcoin ETF Strategy Change | Hashdex | DEFI | 0.90% | NYSE | |
Franklin Bitcoin ETF | Franklin | EZBC | 0.29% | – | CBOE |
なお、上記の取引手数料は最終決定されたものではないとも報じられており、今後さらに手数料が下がる可能性もあるとされています。
現物ビットコインETFの承認時期については様々な憶測が出ていますが「早ければ2024年1月10日にも現物ETFが承認される可能性がある」との予想も見られています。
こちらの記事もあわせてどうぞ