ビットコイン現物ETFが切り開く「30兆ドルの投資顧問市場」Grayscale CEO

BTCの価格上昇や現物ETFの影響などにコメント

米国のデジタル資産運用会社「Grayscale Investments」のCEOであるマイケル・ソネンシャイン氏は、2023年12月19日に公開されたCNBCとのインタビューの中で「2023年に起きたビットコインの価格上昇」や「現物ビットコインETFがもたらす影響」などについて語りました。

2023年のBTC価格上昇について

ビットコイン(BTC)の価格は2023年1月1日頃から順調に上昇し続けており、16,500ドル(約237万円)ほどだった価格は記事執筆時点で43,000ドル(約617万円)付近まで回復しています。

マイケル・ソネンシャイン氏はこのような価格上昇について「これまでに見られたBTC価格上昇はマクロとミクロ両方の力によって引き起こされたものである」と語っています。

マクロ面に関しては「インフレ圧力や金利の上昇によって、投資家はBTCを”価値の保存手段・ポートフォリオのヘッジ手段”として考えるようになった」と説明されており、ミクロ面に関しては「今年の夏にGrayscaleが米SECに勝利したことによって、投資家の間でGBTC(Grayscaleが提供するビットコイン投資信託)に対する楽観的な見方が広まり、ビットコイン現物ETFが承認される見通しが立った」と説明されています。

このように語った同氏は「私は価格予想を行うタイプではないが、市場には再び楽観的な意見が溢れているように思う。多くの投資家が自分のポートフォリオにビットコインを追加していると思う」と述べています。

現物ビットコインETFの影響について

仮想通貨業界で注目を集めている現物ビットコインETFについては「現物ビットコインETFが承認されれば投資家にとって大きなチャンスになる」とコメントされています。

同氏は「良くも悪くもだが、悪く言えばこれまではビットコインをポートフォリオに組み込む機会から締め出されていた」と指摘しており、現物ビットコインETFの承認によって投資コミュニティの一部にビットコイン投資のチャンスが開かれると説明しています。

マイケル・ソネンシャイン氏によると、米国の投資顧問市場には約30兆ドル(約4,300兆円)の資産があるとのことで、現物ビットコインETFが承認され、GBTCが上場することによって、約30兆ドルの規模がある投資顧問市場の投資家がビットコイン投資に参加できるようになるということが説明されています。

現物ビットコインETFの登場による大規模な資金流入を予想する意見は非常に多く、Galaxy Digitalも今年10月に「現物ETFで数兆円規模の資産が流入する可能性がある」と予想、BullishのCEOであるトム・ファーリー氏も「現物ETF承認に仮想通貨業界に大量の資金が流れ込むことになる」との予想を語っています。

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CNBC報道

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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