カルダノ:パートナーチェーンで「Substrate」を採用|Polkadot連携などで期待感
相互運用性の向上などに期待高まる
ポルカドット(Polkadot/DOT)は2023年11月6日に、カルダノ(Cardano/ADA)が「パートナーチェーン」のプロジェクト構築で、Polkadot SDKの土台でもある「Substrate」を採用したと発表しました。
パートナーチェーンとは、最近カルダノで発表されたCardano関連サイドチェーンの総称であり、カルダノの利点を活用した新しいチェーンを展開できるフレームワークが提供されています。
Substrate(サブストレート)は、ブロックチェーンをより簡単に構築できるようにするフレームワークであり、ポルカドットのような他チェーンとの互換性を有しているため、相互運用性の観点で優れたフレームワークとして評価されています。
ポルカドットはカルダノがSubstrateを採用したことについて「これはWeb3全体に拡張できるSubstrateの可能性と、他チェーンやエコシステムでの使いやすさを示すものだ」とコメントしており、「Substrateは、PolygonのAvailプロジェクトなど、Polkadotとは独立して動作する自己主権型ブロックチェーンの構築にも活用できる」と説明しています。
1/ Cardano will use Substrate, the foundation of the Polkadot SDK, to build out its “partner chain” project — showcasing Substrate's potential to expand across Web3, and its ease of use for other chains and ecosystems
— Polkadot (@Polkadot) November 6, 2023
カルダノはポルカドットSDKの土台であるSubstrateを使用して「パートナーチェーン」のプロジェクトを構築します。これはWeb3全体に拡張できる「Substrate」の可能性と、他のチェーンやエコシステムでの使いやすさを示しています
カルダノの主要開発者であるIOGは、Substrateを「実績のあるオープンソースのモジュラーフレームワーク」と説明し、その全体的な範囲を広げるために一連の構成可能なPalletを提供する予定です
IOGは『Substrateチームが開発したモジュラー・テクノロジーについて、長い間共通認識を持ち、敬意を払ってきた』と述べています。
Substrateは、PolygonのAvailプロジェクトなど、Polkadotとは独立して動作する自己主権型ブロックチェーンの構築にも活用できます。
Substrateの詳細と、それがPolkadot SDK全体にどのように適合するかについては、GitHubをご覧ください。
仮想通貨業界では既に様々なブロックチェーン・暗号資産が登場していますが、個々のブロックチェーンは独立した状態になっているものも多いため、ブロックチェーンの専門家は数年前から「今後はそれぞれのチェーンが相互に連携できる”相互運用性”が重要になる」と指摘していました。
Cardanoのパートナーチェーンにおける「Substrate」の採用は、そのような相互運用性の問題を解決する重要な決定の一つであると捉えられており、CardanoやPolkadotを含めた様々なブロックチェーンに大きなメリットをもたらすと期待されています。
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