Sound Desert(サウンドデザート)とは?音楽NFTプラットフォームの特徴や使い方を解説

Sound Desert(サウンドデザート)は、音楽をコンセプトにしたNFTです。音楽NFTの購入ができるだけでなく、音楽NFTのプレイヤーとしても利用できます。NTTドコモグループの新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」を通じて企画されました。

2023年3月に実証実験が開始されており、2023年10月現在、60名以上のアーティストやイラストレーターが参加しています。

サウンドデザートでは、暗号資産を利用して音楽NFTの購入が可能です。ただし、サウンドデザートでは二次販売できないため、転売する際はOpenSeaを利用することになります。

本記事では、サウンドデザートの特徴や音楽NFT市場への影響について解説します。

音楽NFTプラットフォーム「Sound Desert(サウンドデザート)」とは何か

引用:Sound Desert

サウンドデザートは、NTTドコモグループの新規事業創出プログラムを通じて企画されました。

運営主体は、「株式会社ゐきかた」「Big Hat Monkeys」「NTTドコモ(docomoSTARTUP※)」です。(※2023年7月より、プロジェクト名が39worksからdocomoSTARTUPに変更)

ここでは、サウンドデザートの概要及び音楽NFTについて解説します。

Sound Desert(サウンドデザート)の概要

サウンドデザートは、音楽NFTプラットフォームです。音楽NFTの再生・購入・コレクションが可能です。他のマーケットプレイスで購入した音楽NFTも、各アーティストよりサウンドデザートへの掲載申請済みであれば、視聴できます。

サウンドデザートは基本的に、無料で利用できるツールです。音楽の再生・スキップ・リピート・シャッフルが可能で、ストレスなく音楽を楽しめます。プレイリスト機能や次に再生する曲リストを作れる「再生キュー」機能などが搭載されています。

ただし、音楽NFTを購入する場合は、別途費用が必要です。対応ウォレットはMetaMask、決済手段はETHです。

なお、ユーザーはサウンドデザートで音楽NFTを購入し所定の条件を満たすと、限定ギフトがもらえるケースがあります。NFT保有者限定の特別なコンテンツを入手できるため、ファンとしては嬉しいサービスと言えるでしょう。

音楽NFTとは

音楽NFTとは、NFTの技術が使われている音楽作品です。アートやイラストをNFT化したものは、NFTアートと同様に、音楽NFTも広く売買されています。音楽にNFTの固有のアドレスを割り振ることで、その音楽が唯一無二の資産となるのです。

音楽NFTは、売上の一部が出品者にダイレクトに還元される点がメリットです。CDで音楽を販売する場合、利益の大半はレコード会社に流れ、アーティストへの還元率は低いことも少なくありませんでした。しかし、音楽NFTの場合は、そのほとんどがアーティストに還元されます。

また、CDを中古屋ショップに転売してもアーティストに収益は発生しませんが、音楽NFTの場合は、転売時にもアーティストへの収益が発生する点も大きなメリットといえるでしょう。なお、サウンドデザートでは音楽の二次販売は現段階ではできないため、OpenSeaなどのマーケットプレイスを利用することになります。

NFTとして唯一無二であることが証明されているため、ファンにとっては、アーティストととのより強い結びつきを感じられるアイテムになる点も音楽NFTの特徴の1つです。

Sound Desert(サウンドデザート)とNTTドコモ

サウンドデザートのプロジェクトメンバーは「株式会社ゐきかた」「Big Hat Monkeys」「NTTドコモ(docomoSTARTUP)」です。

既に音楽NFTを購入している人に対して、活用しやすいリスニング体験を提供することを意識して実証実験を行っています。大きな課題としては「NFTは投機がメインだととらえられており、エンタメとして一般層に広まっていない」ことであると捉えており、今後、NFTに興味を持っていない一般の人に対しても音楽NFTを広めていくことを目的の一つとして掲げています。

株式会社ゐきかた

株式会社ゐきかたは、Webサービスの開発などを行う企業です。過去にもさまざまなNFTプロジェクトを技術的な面で手掛けています。

今回は、主としてサウンドデザートのシステム開発を担当しています。

Big Hat Monkeys

引用:BigHatMonkey

Big Hat Monkeysはクリエイティブプロデューサー、イラストレーター、サウンドクリエイター、映像クリエイター、エンジニアで構成されたクリエイティブユニットです。

音楽NFTをはじめ、多彩なNFTプロジェクトの運営を行っています。

NTTドコモ(docomoSTARTUP)

引用:docomo STARTUP

docomoSTARTUP(旧39works)は、NTTドコモの新規事業創出プログラムです。

新規事業創出コンテストを開き、さまざまなアイデアを創出しています。サウンドデザートはこの社内コンテストで、金賞およびオーディエンス賞を獲得しました。

サウンドデザートのプロジェクトを立ち上げたNTTレゾナントの奥井氏は、「アートNFTに音楽という付加価値をつけると、市場からどういう反応があるか知りたかった」ことが、プロジェクトに参加した理由の1つだと語っています。

参加アーティスト

サウンドデザートには日本のレゲエアーティストとして有名な三木道山(DOZAN11)、「ハルジオンが咲く頃」など、乃木坂46へ楽曲提供をしていることでも知られているAkira Sunsetをはじめ、60名以上のアーティストが参加しいます。(2023年10月現在)

このことからも、多くのアーティストから期待されているプロジェクトと言えるでしょう。

音楽NFT市場への影響

サウンドデザートは、MetamaskなどのWeb3ウォレットに対応しており、ワンストップで音楽NFTを楽しむことができます。

また、アーティストやイラストレーターに対し、音楽アーティスト・イラストレーターのプロデュースや制作支援、マーケティング支援などを行っています。
ファンにとっては音楽NFTを購入し所有者となることで、これまで以上に強くアーティストとの結びつきが感じられるでしょう。場合によっては、限定NFTを手に入れられる点も魅力の一つです。

ただし、現段階では音楽NFTが一般の人に広く認知されているとは言えない状況です。

アーティストとファンを強く結びつける場として広く利用されていくことが予想されるサウンドデザートが音楽NFT市場に与える影響は大きなものだと期待されています。今後の動きにも、注目していきましょう。

参照元:NFT Media

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