バイナンスUSが米ドル引き出しを停止=報道
バイナンスUSによる米ドル入出金停止は2度目
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の米国法人であるバイナンスUS(Binance.US)が、顧客によるプラットフォームからのドル引き出しを停止した。
バイナンスUSは6月上旬、証券取引委員会(SEC)が裁判所にバイナンスUSの資金凍結を求めたことを受け、ドル預金を停止していた。
バイナンスUSは10月16日に規約を変更。その後プラットフォームから直接ドルを引き出すことができなくなった。規約のページには「顧客が米ドル資金を口座から引き出したい場合、米ドル資金をステーブルコインまたはほかのデジタル資産に変換することで引き出すことができます」と記されている。
バイナンスUSはロイターのコメント要請にすぐに応じなかった。
このニュースは米コインデスク(Coindesk)によって最初に報じられた。
SECは6月、バイナンスとそのCEOで創業者のチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏、そしてバイナンスUSの運営会社を提訴しており、13件の告発の中で、バイナンスは「web of deception:欺瞞の網」を運営し、取引量を人為的に膨らませ、顧客の資金を流用していたと主張していた。
なおバイナンスUSでは、米ドルの入出金を停止して以降、暗号資産決済プロバイダーのムーンペイ(MoonPay)を介して米ドルステーブルコイン「USDT」を米ドルにより購入することで、ユーザーアカウントに「USDT」が入金できるようになっている。
関連ニュース
- 米SEC、バイナンスとCZを提訴。ビットコイン3カ月ぶり安値
- バイナンスUSが米ドル入出金を停止へ、SECの措置を受け提携銀行の意向で
- 米地方裁がバイナンスCZ氏へ召喚状発行、SEC訴訟めぐり
- バイナンスのCZ、関連企業への顧客資産の送金疑惑を否定
- バイナンスCZ氏の経営企業、顧客資産約1.5兆円受領。SECが指摘
Crypto giant Binance’s US affiliate halts direct dollar withdrawals
Reporting by Jaiveer Singh Shekhawat in Bengaluru; Editing by Shweta Agarwal
翻訳:髙橋知里
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
images:Reuters
参照元:ニュース – あたらしい経済