イスラエル警察がハマス関連の暗号資産口座を凍結、バイナンスも協力=報道
2023-10-11
口座特定にバイナンスが寄与
イスラエル警察が、パレスチナのイスラム武装組織ハマスに関する暗号資産(仮想通貨)口座を凍結した。地元メディアのカルカリスト(Calcalist)が10月10日報じている。
報道によれば、イスラエル警察のラハブ433(警察情報局)のサイバー部隊は、同国の国防省の対テロ経済戦争国家本部(MTL)、諜報機関、大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)と協力して、テロ組織がソーシャルネットワーク上で寄付を集めるために使用していたハマスの暗号資産口座を凍結したという。
バイナンスはハマスの口座特定に協力し、凍結した資金はサイバー部隊とMTLによってイスラエルの国庫に移送されたとのことだ。
パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃は10月7日より始まり、双方で多くの被害者を出している。
地元メディアによると、イスラエルのヨアヴ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は10月9日、ガザ地区を完全封鎖するよう命じている。
なおイスラエル当局は過去にもハマス関連の暗号資産口座を押収している。ロイターによる4月の報道によると、イスラエル当局は2021年以降、ハマスとイスラム過激派組織ISISに関連する190のバイナンス口座を押収している。
関連ニュース
- 米シルバーゲート、バイナンスの米ドル入出金を停止 過激派組織が関与か
- イーサリアム先物ETF米国で開始、SECのリップル社への中間控訴申請棄却、ハマスのイスラエル攻撃など市場への影響は?(暗号資産 週間マーケットレポート 10/10号)
- ロシアで暗号資産どうなる?中銀が使用とマイニング禁止を提案
- 「Crypto. com」が国際赤十字と提携、ウクライナ支援に向け
- バイナンス、法執行機関と協力し詐欺対策キャンペーンを実施へ
参考:カルカリスト
デザイン:一本寿和
images:iStocks/yevtony
参照元:ニュース – あたらしい経済