TEKKONとは?始め方や遊び方・稼ぎ方をわかりやすく解説
ゲームを楽しみながら暗号資産を稼げる『Play to Earn』が、近年ブームになっています。
Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)やSTEPN(ステップン)など、話題のタイトルが生まれる中、社会貢献とゲームを結び付けた新しいゲーム『TEKKON』がリリースされました。
TEKKONはマンホールや電柱など、生活に必要なインフラ設備を撮影・投稿するだけで報酬を得られるという身近な題材を使ったゲームシステムが話題を集めています。
今回は社会貢献につながるWeb3ゲーム、TEKKONについて解説します。ぜひ最後までご覧ください。
ブロックチェーンゲームの新しい可能性「TEKKON」とは何か?
TEKKONは、マンホールや電柱といったインフラを撮影・レビューすることで暗号資産が得られる社会貢献型Web3アプリです。
運営はシンガポールに拠点を置くNPO団体『Whole Earth Foundation』。ブロックチェーン技術を駆使し、市民参画型の環境インフラ情報プラットフォームの構築・提供・運営を目的としています。
スマホアプリ『鉄とコンクリートの守り人』のリメイクとして、2022年9月15日にリリースされました。
プレイヤーはゲーム内のマップを元に、インフラを撮影。欠けやサビがないかなど劣化状況を報告することで報酬を得ます。
収集した情報は自治体や企業に提供され、インフラの整備・修繕に活用されます。
多くのメディアにも取り上げられる、今注目のブロックチェーンゲームです。
社会貢献を通じて暗号資産を稼ぐWeb3アプリ
TEKKONでは、ゲームの報酬として実際に収益が得られるPlay to Earn(P2E)の要素を取り入れています。2021年に大流行したNFTゲーム『STEPN』と近しい仕組みです。
ゲーム内ミッションをこなすことで、プレイヤーには報酬ポイントが付与されます。
ポイントはキャラクターのレベルアップやアイテム購入に使えるほか、暗号資産やLINEpayにも変換可能。この仕組みを活用して、1日で数万円稼ぐプレイヤーも登場しているようです。
プレイヤーは日々の生活の中で気軽にゲームを楽しみながら、収益を獲得。集められたインフラ情報は自治体や企業に共有され、マンホールなどの管理や補修計画に活用されます。
ゲームが世界をより良くするための一助になる、まさに社会貢献型Web3アプリといえるでしょう。
目的はインフラ管理の民主化
日本ではインフラの老朽化が顕著になりつつあります。
全国に下水道関連のマンホールは約1,500万基あり、その内300万基がすでに耐用年数を超えているといわれています。インフラの老朽化は日に日に深刻化し、いずれ社会問題に発展する恐れがあります。
現在、インフラは「壊れてから交換する」か「古い順に交換する」の2択で修繕がおこなわれています。しかし、環境等の要因によって劣化のスピードは異なるため、建設的な選定方法とはいえません。
そこで、より効率的にインフラの状態把握と管理する仕組みとしてTEKKONが開発されました。すでに14万人以上いるTEKKONプレイヤーによって、日本全国のインフラ撮影がおこなわれています。
テスト版リリース時には、東京都渋谷区にある下水マンホール約1万500基をたった3日で撮り終えました。
本来、インフラの状況把握には莫大な費用と人的資本が必要です。しかしTEKKONの登場により、市民によるインフラの監視状態を作りだすことに成功しました。
TEKKONは効率的なインフラ修繕計画の立案および、公的資金節約の一助になる仕組みといえます。
初期費用0円でプレイ可能
TEKKONの強みとして、初期費用をかけずにゲームを始められる点があげられます。
ブロックチェーンゲームには初期投資の必要なタイトルが多く、高額になるケースも少なくありません。
その点、ゲームに必要な犬NFTを1匹無料で配布するTEKKONは、リスクなく誰もが気軽に始められます。
より効率的な収益化を狙う場合は、追加で犬NFTやアイテムを購入するなどの課金要素もありますが、無料でも十分に楽しめるでしょう。
初期費用が必要なブロックチェーンゲームが多い中、無料で始められる手軽さはTEKKONの大きなメリットです。
「TEKKON」の遊び方を紹介
TEKKONの主な遊び方は以下の3つです。
- ポスト(マンホールや電柱を撮影して投稿)
- レビュー(投稿された写真に対して、レビューを入力)
- インスペクト(投稿内容を調査し、修正)
順番に解説します。
ポスト(マンホールや電柱を撮影して投稿)
ポストとは、対象となるマンホールや電柱を探し、撮影・投稿することです。
やり方は以下の3ステップです。
- TEKKONアプリを開き、マップを表示する
- 黒いアイコン、あるいはマップ上にないインフラ設備を探す
- マップ上に位置情報を設定し、インフラを撮影する
自身がポストした投稿に対し他プレイヤーがレビューした時点で、報酬が確定されます。
ポイントは、他プレイヤーにポストされていないインフラを探すこと。黄や緑に表示されたアイコンは既にポスト済みのため、撮影しても報酬は得られません。
また、ポストには回数制限があります。1日3回を超えた投稿に対しては、報酬が減少するので注意しましょう。
レビュー(投稿された写真を評価)
レビューは、他プレイヤーがポストしたインフラ投稿を評価する活動です。
アプリに表示された画像を見て、質問に回答します。質問内容は「このマンホールに損傷はありますか?」「サビはありますか?」といった内容です。
回答の正確性に応じて報酬額が増減するので、正しく答えましょう。
現地に赴く必要がないので、いつでも気軽に挑戦できます。ただし、レビューにも1日10回までと回数制限が設けられています。
インスペクト(投稿内容を調査して修正)
インスペクトは、他プレイヤーが投稿した内容を現地で確認し、データの整合性を取る作業です。そのインフラが本当に実在しているのか、位置情報は正しいのかなどを調査します。
まず、マップ上で緑色に表記されているアイコンの場所を探しましょう。実際にその場所に行って、調査を開始します。
- マンホールは実在するのか?
- マンホールの場所は正しいか?
- 画像データは正しいか?
上記3つの質問に回答してインスペクトは完了です。インスペクトはユーザーランク4以上のプレイヤーのみ挑戦可能です。
暗号資産WECがもらえる「TEKKON」で稼ぐ方法
TEKKONで稼ぐ3つの方法を紹介します。
- 獲得したポイントを換金する
- 育成した犬NFTを売却する
- レンタル、ステーキング機能を利用する
順番に解説していきます。
獲得したポイントを換金する
ゲーム内で獲得したポイントは、暗号資産やLINE payに換金できます。(LINE payへの換金は期間限定キャンペーンで記事公開時点では終了しています。)
ただし、TEKKON内のポイントには2種類あり、換金できるのはポストした際にもらえる『Reward Point(獲得ポイント)』のみです。レビューやインスペクトに対する報酬『Bound Point(購入ポイント)』は、ゲーム内アイテムの購入に使いましょう。
TEKKONでもらえる暗号資産は「WEC」という銘柄です。しかし、2023年8月時点で、国内暗号資産取引所での取扱いはありません。現金化するさいには、特定の海外取引所口座の開設が必要です。
WECの売買ができる海外取引所は次の3社です。
- MEXC
- ProBit Global
- BitMart
獲得したポイントで犬を購入・育成する
TEKKONでは、プレイヤーの相棒となる犬NFTが重要な役割を果たします。
犬NFTの保有数やレベルに応じて、獲得ポイントが変動します。レベルの高い犬NFTをたくさん持っていれば、それだけ得られる報酬が多くなります。
犬NFTの購入・育成には、いずれもゲーム内ポイントを使います。獲得ポイントをいかに有効利用できるかが、プレイヤーの腕の見せ所です。
また、2匹目以降の犬NFTは売却も可能。高いレベルの犬NFTはそれだけ高額で取引がおこなわれます。
レンタル・ステーキング機能を利用する
2023年2月、犬NFTのレンタル・ステーキング機能が実装されました。
貸し手は保有している犬NFTを他プレイヤーに貸し出します。借り手は、借りた犬NFTを使ってTEKKONをプレイ。ゲーム内で獲得したポイントの一部(最大30%)を対価として貸し手に支払います。
貸し手はゲームを他プレイヤーに代行してもらい、借り手はレベルの高い犬NFTを借りることで効率的にゲームが進められるWinWinの仕組みです。
ステーキングは、報酬金額を一定期間預入れることで、利息を得る仕組みです。貸主がレンタルで得た報酬の受け取りを遅らせることで、最大70%まで増額を可能にします。
参照元:NFT Media