欧州拠点の暗号資産取引所Bitstamp、米国展開のETHステーキングサービス終了へ

Bitstampが米国で展開のETHステーキング終了へ

欧州ルクセンブルグ拠点の暗号資産(仮想通貨)取引所ビットスタンプ(Bitstamp)が、米国で展開するイーサリアム(ETH)ステーキングサービスを終了するようだ。web3メディア「ブロックワークス(Blockworks)」が、ビットスタンプUSのCEOボビー・ザゴッタ(Bobby Zagotta)氏より受け取ったメールを元に8月24日報じた。

報道によるとビットスタンプは、米国の顧客へのETHのステーキング報酬の提供を今年9月25日に停止するとのこと。

ザゴッタ氏は、ETHステーキングサービスの終了に至る背景について「米国における現在の規制動向の考慮」と「ブロックワークス」に説明している。

またサービス終了後のステーキングされている全資産について、ザゴッタ氏は「ステーキングが解除され、報酬は元本とともにユーザーのビットスタンプアカウント残高に入金される」と説明している。

米大手暗号資産取引所コインベース(Coinbase)では今年7月、カリフォルニア州、ニュージャージー州、サウスカロライナ州、ウィスコンシン州の4つの州において、ステーキングサービスの新規提供および追加預け入れを一時停止している。

今年6月にSEC(米国証券取引委員会)が、コインベースの取り扱う一部の暗号資産およびステーキングサービスが有価証券であるとして訴訟を起こしており、アラバマ州、カリフォルニア州、イリノイ州、ケンタッキー州、メリーランド州、ニュージャージー州、サウスカロライナ州、バーモント州、ワシントン州、ウィスコンシン州の10州も、ステーキングサービスは州法上の有価証券に当たるとして訴訟を起こしていた。

ステーキングとは

ステーキングとは、「バリデーター」と呼ばれるユーザーが、対象となる暗号資産を一定量保有(ロック)することで取引記録のブロック生成プロセスに参加し、報酬を得る行為のこと。

暗号資産取引所などが一般ユーザー向けに提供するステーキングサービスでは、ユーザーからトークンをプールに集め、ネットワークにまとめて預け入れる形式をとる。そのためステーキング参加に本来必要な暗号資産保有量を持たないユーザーでも、少額でステーキング報酬が得られる仕組みになっている。

なおステーキングは、コンセンサスアルゴリズムの「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」を採用するブロックチェーンで実行が可能となっている。コンセンサスアルゴリズムとは、暗号資産のブロックチェーンのブロックを追加する際の合意形成のアルゴリズムである。

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参考:Blockworks
images:iStocks/Yevhenii-Podshyvalov

参照元:ニュース – あたらしい経済

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