欧州初の現物ビットコインETF、オランダで上場

欧州初の現物ビットコインETFがオランダで上場

欧州において初の現物ビットコインETF(上場投資信託)が、オランダの証券取引所であるユーロネクスト・アムステルダム(Euronext Amsterdam)にて上場した。

同ETFの発行元であるロンドン拠点のデジタル資産管理会社ジャコビ・アセット・マネジメント(Jacobi Asset Management:以下ジャコビ)が8月15日発表している。

今回上場したETFは「ジャコビFTウィルシャービットコインETF(Jacobi FT Wilshire Bitcoin ETF)」の名称にてティッカーシンボル「BCOIN」で取引が開始されている。

また「BCOIN」はガーンジー金融サービス委員会(GFSC)によって規制されており、カストディ(保管)企業は米フィデリティデジタルアセット(Fidelity Digital Assets)が担当するという。運用のベンチマークには「FT Wilshire Bitcoin Blended Price Index」を使用して、特定の暗号資産(仮想通貨)取引所からのリアルタイムによる平均のビットコイン価格データにアクセスするとのことだ。

なお同ETFは、「サステナブルファイナンス開示規則(SFDR)」の第8条に準拠した初のデジタル資産ファンドでもあるとのこと。

「SFDR」は、欧州連合(EU)における金融規制の一つで、ESG(環境・社会・企業統治)の観点から、金融商品の特性の評価・開示をEUの全ての金融市場参加者に義務付ける規則である。第8条ファンドは「環境性と社会性を促進する投資を運用ポートフォリオのメインに据えた金融商品」として位置付けられており、「ライトグリーン・ファンド」とも呼ばれている。

今回上場した「BCOIN」においては、デジタル資産プラットフォームのZumo(ズーモ)との協力により作成されたソリューションを使用して、同ETFにおけるビットコイン(BTC)の保有・取引に伴う電力消費に相当する「グリーン電力証書/再生可能エネルギー証明書(REC)」を購入するとのこと。

「REC」は、再生可能エネルギー(再エネ)により発電された電力(グリーン電力)の「環境付加価値」を取引可能な証書に(証券化)したものである。今回使用される「REC」は、ブロックチェーン上で記録および検証されているとのことだ。

なおジャコビは今回の「BCOIN」の他にも、現物の暗号資産を担保にしたETFを立ち上げる予定だとしている。

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参考:ジャコビユーロネクスト・アムステルダム
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LongQuattro

参照元:ニュース – あたらしい経済

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