ビットコインの未決済ポジション数「2023年の最高値」に到達|価格変動には要警戒
価格低迷中にロングポジションが増加した可能性
全ての仮想通貨デリバティブ取引所におけるビットコイン(BTC)の未決済建玉が、2023年の最高額となる100億8,600万ドル(約1兆4,500億円)に到達したことが明らかになりました。
著名な仮想通貨アナリストであるAli(@ali_charts)氏は2023年8月8日の投稿でこのことを報告した上で、ビットコインの価格上昇に期待感を示しています。
1/2 Open Interest, the number of open long and short positions, on all #crypto derivative exchanges just hit a year-to-date high $10.086 billion! pic.twitter.com/xAsslhShG2
— Ali (@ali_charts) August 8, 2023
すべての仮想通貨デリバティブ取引所におけるオープンインタレスト、つまりオープンなロングポジションとショートポジションの数は、年初来最高の100億8,600万ドルに達しました。
同氏は今回の投稿に続ける形で「未決済ポジション数とビットコイン価格には高い相関関係があるため、今回のデータは重要なものである」と説明しています。
ビットコイン価格は今年6月に30,000ドル(約430万円)まで回復して以降、3万ドル付近で停滞し続けていますが、Ali氏は「トレーダーはBTC価格が28,700ドル付近まで下落した際にロングポジションを増やした可能性がある」と予想しています。
大規模な価格変動には要注意
暗号資産取引所ビットフィネックスのロング・ショートポジション比率などを公開している「BullBearAnalyzer」のデータによると、ビットフィネックスでは過去1ヶ月間でロングポジションが1036BTC増加したとも報告されているため、現在は今後の上昇を期待した買いが増加している可能性があると予想されます。
(画像:bullbearanalyzer.com)
未決済建玉が増加している状態で大きな値動きが発生した場合には、未決済建玉のロスカットでさらに大幅な価格変動が起きる可能性もあるため、ポジション管理などには注意が必要です。
短期的なビットコイン価格予想では下落を予想する意見も出ていますが、多くのトレーダーや専門家は「近日中のBTC価格上昇」を予想しており、仮想通貨アナリストのコール・ガーナー氏は今月6日の投稿で「9月頃には本格的な強気相場が始まる可能性がある」との見解を示しています。
ガーナー氏の予想はこちら