11年間休眠状態のビットコインクジラ「約43億円相当のBTC」を送金
11年ぶりに約3,100万ドル相当のBTCを移動
ビットコイン(BTC)を大量保有する”クジラ”と呼ばれるウォレットアドレスの1つが、約11年ぶりに約3,100万ドル(約43.8億円)相当のビットコインを外部送金したことが明らかになりました。
このウォレットアドレスは2012年4月11日に約1,037 BTCを受け取って以降、少額のBTCを受け取り続けており、外部送金は一度も行われていませんでしたが、2023年7月22日には1037.42 BTCが外部送金されたことが確認されています。
(画像:blockchain.com)
今回送金されたビットコインは「bc1qtl」から始まるウォレットアドレスに送金されましたが、その後23日にはこのウォレットから「
bc1qrw」から始まる別のウォレットへと1033 BTCが送金されています。
1,037 BTCは記事執筆時点で約43.8億円に相当しますが、このクジラが最初に1,037 BTCを受け取った2012年4月11日のBTC価格は約700円程度であったため、当時の価値は72万円程度しかなかったことになります。
ビットコイン長期保有者の活動が活発化?
このビットコインがどのような目的で外部送金されたのかについては明らかにされていないものの、大量のビットコインが市場で売却された場合にはビットコイン価格下落に繋がる可能性もあるため、仮想通貨業界では今回の動きに注目が集まっています。
ただし、最近では「原因不明の暗号資産流出事件」が多発しており、秘密鍵のような重要情報が何らかの原因で漏洩している可能性も指摘されているため、資産保護の観点から新しいウォレットへとBTCが移動された可能性もあると考えられます。
今のところビットコイン価格に大きな価格変動は見られていませんが、最近では10年間動いていなかったビットコインの移動が多数報告されているため、そのようなクジラの動きには関心が高まっています。
なお、今年4月には「約10年間に渡ってビットコインを大量保有し続けていたクジラが、数日間で約90億円相当のBTCを別ウォレットに移動させたこと」も報告されています。
長期間移動されていないBTCは「既にアクセス不可能になった”失われたBTC”」として捉えられることもありますが、今後も10年以上動きがなかったBTCに新たな動きが見られる可能性はあるため、そのような動きにも注目です。
3万ドル到達後にクジラが活発化