【AI×NFT】ChatGPTを使ったNFTアートの作り方を紹介
2022年11月に、プロトタイプが公開されて以降、世界中で大きな話題となっているChatGPT(チャットジーピーティー)。ChatGPTは、AI機能を駆使して、これまでは考えられないほど詳細な「答え」を提示してくれるサービスとして注目を集めています。
AIの進歩は凄まじく、NFT市場からも注目されています。ChatGPTに限らず、現在では、いくつかの単語を入力することにより、自動でアートを生成してくれるMidjourney(ミッドジャーニー)と呼ばれるツールにも注目が集まっています。
NFTに興味もつ人ならば、このChatGPTやアート自動生成ツールの活用方法が気になっているのではないでしょうか。各種のAI技術を活用したツールを組み合わせることで、今後はさらにNFT作成が身近な作業になると期待されています。
今回は、ChatGPTを使ったNFTアートの作り方や、トークン化の方法などについて解説します。AI機能を駆使して、新しいNFTの可能性を追求していくための参考にしてください。
ChatGPTを使ってNFTアートは作れるか
話題のAIツール、ChatGPTを活用することにより、今まで以上に簡単にNFTアートを生成することが可能となりました。
未来予測が得意なAIツールからは、これまでの人間の頭で想像しきれなかった、アートの枠を飛び越えたユニークな作品が誕生しています。ChatGPTを活用することで、より早く、より多く、幅広いNFTアートを作り出すことができるでしょう。
参考:NFTとは?
ChatGPTの言語生成技術とは
AI技術を取り入れた言語生成技術ChatGPTは、米国の大手テック企業であるMicrosoftなどによる、多額の出資によって開発されたツールです。
開発企業は、同じく米国テック企業であるOpenAI(オープン・エーアイ)。ChatGPTという名前は、Chat”(会話)とGenerative Pre-trained Transformer(※生成的に事前訓練をした変換器)の頭文字を組み合わせたものです。Generative Pre-trained Transformerは、ChatGPTで使用される言語モデルの名称であり、大量のデータを学習することで、ユーザーの求める答えを的確に提示することができます。
Microsoftの検索ブラウザであるbing(ビング)内のデフォルトツールとしての利用が可能になっています。文章作成やアート作成など、さまざまな分野での活躍が期待されている機械学習機能のAIツールといえるでしょう。
※日本語翻訳の一説です。
アートを生み出す画像生成技術とは
前述したようにNFTアートや絵画などの作品を生み出す代表的な画像生成技術では、Midjourney(ミッドジャーニー)が有名です。
Midjourneyは、英単語や英語文章を入力することで、要望どおりの画像を自動生成してくれます。例えば「猫、白、かわいい、2匹」のような単語を入力しても画像を作ってくれます。また、「2匹のかわいい白猫」という文章で指示を出しても、自動の画像生成が可能です。
クオリティ面でも、人間が制作した作品と遜色ありません。すでにデザインのレベルでは、人間が制作したアート作品を横に並べても、どちらがAIが作った作品か区別ができないほどに達しています。
この、自動検索ツールChhatGPTを活用して、自動画像生成ツール「Midjourney」に画像のイメージを伝えることにより、今までになかったテイストの作品が作れるようになったのです。
ChatGPTを使ったNFTアートの作り方
ChatGPTを使ってNFTアートを作ることで、人間の頭では思い浮かばないような発想や着眼点から、斬新なNFTを作ることも難しくありません。
NFTプロジェクトは、独自の世界観をもった作風のアートが多いため、ChatGPTをうまく活用して、オリジナルNFTアートを生成してみましょう。
1. 言語生成技術と画像生成技術を組み合わせる
言語生成技術と画像生成技術の組み合わせでは、具体的にChatGPTとMidjourneyを活用します。
具体的な手順としては、以下のとおりです。
- OpenAIに登録して「ChatGPT」を表示
- ChatGPTに「自分がイメージする作品の世界観」を質問
ChatGPT内にアクセスできたら、上画像の赤枠内に、自分の考えをもとに質問していきながら、NFTアートの作風、コンセプト、世界観などを質問してみましょう。
- インターネット上で「Midjourney」と検索して「ログインまたは登録手続き」
- コミュニティ運営使われるDiscord(ディスコード)から「Midjourney→チャンネル内のnewbies(ニュービーズ)」をクリック
上画像にある①、②、③の順番でクリック。自動作成指示は③に入力します。
初めての入力時には、入力欄に待機時間が表記されるためカウントが「0:00」になるまで待機。
同じく、初回は「Accept ToS(アクセプト)」と表示されるのでクリック。
- 入力部分に「/imagine prompt(イマジン・プロンプト)」と入力。その後、単語とカンマを使いながら指示を入力
例)/imagine prompt 「running,woman,flower,simple,cool,newyorkstyle」
なお、指示内容は英単語でも英語文章でも、どちらでも問題ありません。日本語でChatGPTを使用した場合、最後に「英語に変換」と指示することで、簡単に英文に変換してくれます。
- 指示文を入力したら「Enter」をクリック。1分〜5分ほどで画面上に画像を生成
※指示したアート画像を見失った場合は、「右上①:受信ボックス」をクリック。②メンションを開くと、③の部分に自分宛のアート画像が表示されます。
- 生成してくれた画像をさらにブラッシュアップする場合は、アート画像下に表示される「U1〜U4/V1〜V4」をクリック
アート画像番号は左上から「U1/V1」。右上が「「U2/V2」」。左下が「U3/V3」。右下が「U4/V4」となっています。
解像度を高めたい場合は「U」をクリック。バリエーションを増やしたい場合は「V」を選択します。
例えば、2番目のアート作品の解像度を高めたい場合は、画像下にある「U2」ボタンをクリック。④アート作品のバリエーションを増やしたい場合は、画像下の「V4」をクリック。それぞれ、さらに4パターンのアートを生成してくれます。
U・Vをクリックすると、受信ボックスにメッセージが送られてくるので内容を確認してください。
- 指示を追加したい場合は、入力部分に「/settings(セッティングス)」と入力して送信。その後、表示されたボタンのなかから「Remix mode(リミックスモード)」を選択すると、新しい指示を入力できます。
- 気に入った画像を選択して保存。
ChatGPTとMidjourneyをうまく活用することで、人の発想力では想像し得なかったNFTアート作品が誕生する可能性があります。
ぜひ、この2つのAIツールを使ってオリジナルのNFTを作ってみてください。
2. 画像データをトークン化してNFTを発行する
ChatGPTとMidjourneyを使って、オリジナルのNFTアートが生成できたら、以下の手順でアート画像をトークン化していきましょう。
詳細な手順は以下をご参照ください。
- ChatGPTとMidjourneyを使って、「NFTアート(作品)」を作成
- MetaMask(メタマスク)に登録
- OpenSea(オープンシー)に登録してアカウントを作成
- NFT運用の手数料(ガス代)となるイーサリアムを準備
- OpenSeaにNFTアートをアップロード。説明文や販売条件を設定
- OpenSeaで販売する仮想通貨の種類や価格設定を済ませてNFTを出品登録
MetaMaskやOpenSeaは、個人情報の入力は必要ありません。MetaMaskなどデジタルウォレットをダウンロードし、OpenSeaに繋げば、すぐに利用可能です。ChatGPTとMidjourneyの操作方法と比較しても難しくありません。
ChatGPTとMidjourneyによって、オリジナルの世界観が溢れるNFT作品を生成できたら、ぜひ画像データをトークン化させてNFTを発行してみましょう。
まとめ:ChatGPTとMidjourneyを組み合わせることでNFTアートを無限に生成できます
ChatGPTとMidjourneyは、それぞれAI技術が導入された革新的なツールです。
どちらも2022年にリリースされたAIサービスであり、世界中の人々に利用されていますが、まだまだ発展途上のサービス。機械学習機能なので、利用されるごとに精度が高まっていくのが特徴であり、今後の機能向上にも大きな期待が集まっています。
AI機能で、最適な答えを提示してくれるChatGPTと、ChatGPTの回答から自動でアート生成してくれるMidjourneyを活用することで、アート作品にかかる時間が驚くほど削減されました。また、人間の頭では考えられなかったような、独創的な作風を生み出すことも可能です。
今後は、さまざまな魅力的なNFTプロジェクトが誕生していくことも期待されているので、今回の内容を参考に、ぜひ世界観たっぷりなオリジナルのNFTアートを生成してみてください。
参照元:NFT Media