仮想通貨の99%は失敗する?米SECの規制は間違ってない?Twitter上で様々な議論

生き残った勝者がゲームチェンジャーに

米NBAチーム「ダラス・マーベリックス」のオーナーでもある億万長者のマーク・キューバン氏は2023年6月15日に「将来的にはほとんどの仮想通貨・ブロックチェーン企業が消滅することになるだろうが、その勝者がゲームチェンジャーになるだろう」との予想を語りました。

この予想は米国証券取引委員会(SEC)の弁護士として20年以上勤務してきた経歴を持つジョン・リード・スターク氏とマーク・キューバン氏の間で交わされた討論の中で語られたものであり、両者によって投稿された一連のツイートの中では仮想通貨規制などに関する様々な話題について、友好的な形で様々なコメントが語られています。

マーク・キューバン氏は、初期のインターネット企業の大部分が破産したことを例に挙げて『ブロックチェーン企業の90%は破産し、暗号資産の99%も消滅することになる。LLM(大規模言語モデル)を活用している新興企業の99%は消滅するだろう』との予想を語っていますが、それに続ける形で『しかし勝者はゲームチェンジャーになる。それがテクノロジーの仕組みだ』とコメントしています。

スマートコントラクトの問題点について

今回投稿されたツイートの中では、イーサリアムをはじめとする様々なブロックチェーンで採用されている契約を自動執行できる技術「スマートコントラクト」についてのコメントも語られています。

スマートコントラクトは、ブロックチェーンや暗号資産を活用したサービスで日常的に利用される重要な技術の1つとなっていますが、ジョン・リード・スターク氏は『スマートコントラクトの誇大広告には重大な欠陥がある』と指摘しています。

同氏はスマートコントラクトは「スマート」でも「コントラクト」でもないと指摘しており、『スマートコントラクトを使用すれば、盗む・消す・許可なく借りる等のあらゆる行為を誰でも行うことができる』として、詐欺行為を自動化できる点について懸念を示しています。

また『スマートコントラクトには知性・信頼・プライバシーが存在せず、コードのみが存在する』とも指摘されており、「コードには欠陥やバグがある場合が多く、セイバーセキュリティとプライバシーの脆弱性が溢れていて、欺瞞・二重取引・エラーの可能性が無限にある」とも指摘されています。

このように語るスターク氏は「スマートコントラクトがハッカーの標的にされるのは当然だ」と述べており、だからこそ銀行・証券会社・クレジットカード会社・金融アプリなどの金融仲介業者は、詐欺・過失・ミスがあった場合に補償と救済を提供できるように厳しく規制されているのだと説明しています。

「仮想通貨規制の明確さ」に関する指摘について

仮想通貨業界では、米SECの取り締まりや規制に関する行動に対して「仮想通貨規制の明確さが欠如している」と批判する声が多数出ていますが、スターク氏は今回のツイートで『仮想通貨規制の明確性が欠如しているという指摘には同意できない』とも語っています。

スターク氏は「そもそも証券規制は厳密であることを意図したものではなく、広範で包括的なものになるよう起草されている」と述べており、明確さを意図的に避けて定めているということ説明しています。

同氏の説明によると、SECの証券規制は様々な種類のケースに対応できるよう”柔軟性”をもった内容で設計されているとのことで、そのような包括的な内容で規制を構築することによって、法律の抜け道を悪用した詐欺などにも対処できるようになっているとのことです。

ジョン・リード・スターク氏とマーク・キューバン氏が語り合った一連の内容は「こちらのツイート」の前後ツイートで確認することができます。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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