米裁判所「BINANCE・米SECの合意内容」を承認|差止命令は取消しに

裁判所が米SECの資産凍結要求を却下

BinanceUS・Binance米国証券取引委員会(SEC)の間で交わされていた「BinanceUSの資産凍結回避」に向けた合意が米裁判所で承認され、BinanceUSの資産を凍結する一時的な差止命令(TRO)が取り消されたことが明らかになりました。

米SECとBINANCEが米顧客資産の取扱いに関する話し合いで合意したことは先週の報道で明らかにされていましたが、今回の報告では「米SECによるBinanceUSの資産凍結などの要求は裁判所に認められなかった」と報告されています。

BinanceUSは2023年6月17日のツイートでこのことについて報告した際に「SECの要求は事実と法律の両方の面から見ても明らかに不当なものであった」ともコメントしています。

Binance.USと米SECの戦いに関する最新情報をお伝えしたいと思います。裁判所が、事実と法律の両方の面から見て明らかに不当であったSECのTROと当社プラットフォームの資産凍結を求める要求を認めなかったことをお知らせします。

その代わりに、当社はSECとの間で通常業務を継続できる形で合意に達することができました。SECが顧客資産の不正使用に関する証拠を提出したことはこれまでに一度もありません。実際、SECの弁護士は今週初めにに法廷で裁判官の質問に対して「そのようなことがあったことを示唆する証拠はない」と認めています。

SECの要求は当社のビジネスを事実上停止させるものであり、事実に基づかない申し立てを行うことを含むあらゆる手段で仮想通貨業界を潰そうとする同機関の継続的な試みと一致するものです。

この争いは当社の事業や評判に損害を与えましたが、私たちの闘志や自己防衛の決意には影響を与えていません。根拠のない告発や「執行による規制」といった手法は、私たちの司法制度にはふさわしくありません。私たちはこれらに対して自己防衛する決意を持ち続けています。

私たちは今後も法廷で弁護を続けていきたいと考えています。

BINANCE CEOもコメント

これまでの報告によると、訴訟が解決するまでの間は「Binance.US」の従業員だけが米顧客資産にアクセスできるとのことで、「Binance.com」の従業員はBinance.USが保有するウォレットのプライベートキー・ハードウェアウォレット、アマゾンウェブサービスツールへのルートアクセスを持つことが禁止されるとされています。

なお、Binance.USのサービス利用者は訴訟期間中も自分の資産を引き出すことができるとも報告されています。

今回の決定にはBINANCEのCEOであるチャンポン・ジャオ(CZ)氏もコメントしており、「SECの要求は完全に不当なものであった」と強調した上で、『この要求をめぐる意見の相違が相互に受け入れ可能な条件で解決されたことを嬉しく思う』とコメントしています。


私たちはSECの緊急措置要請は完全に不当なものであると主張していますが、この要請に関する意見の相違が相互に受け入れ可能な条件で解決されたことを嬉しく思います。

ユーザーの資金は、Binance関連のすべてのプラットフォームで安全かつ保護されていましたし、今後も安全に保護されます。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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