ユニスワップ(UNI)の新プロトコル「Uniswap v4」発表、ローンチ時期は未定
Uniswap v4が発表
大手DEX(分散型取引所)ユニスワップ(Uniswap)の新バージョンプロトコル「ユニスワップv4(Uniswap v4)」が6月13日に発表された。
なお同プロトコル開発元であるユニスワップラボ(Uniswap Labs)が今回公開したのは、「ユニスワップv4」のホワイトペーパーとドラフトコードである。V4が正式にリリースされる時期については明らかになっていない。
ユニスワップラボによると「ユニスワップv4」は、カスタマイズ性とガス効率の向上をテーマにしているという。V3に対して、いくつかの変更や新機能の搭載を行ったとのこと。
主な変更は「フック(hooks)」と「シングルトン(singleton)」の2つである。
「フック」は、取引の途中にコードを挿入することで流動性プールを独自にカスタマイズできるようにする機能だ。これによりボラティリティに応じた動的な手数料の導入やオンチェーン指値注文の導入などを実装した独自のプールが作成できるという。
また「シングルトン(singleton)」は、これまで流動性プールを作成するごとにスマートコントラクトを作成していた仕組みとは異なり、1つのスマートコントラクトで全ての流動性プールを管理することができ、それによりプールの作成にかかる費用を抑えることが可能だ。
なおその他には「ユニスワップv4」では、v3でサポートしていなかったネイティブのイーサリアム(ETH)をサポートすることが発表されている。なおv3ではwETHのみがサポートされている(v1・v2ではネイティブETHはサポートされたいた)。
「ユニスワップv4」は、コミュニティの管理のもとビジネスソースライセンス1.1に基づいてリリースされる予定だ。ソースコードの商用または運用環境での使用が最大4年間制限された後、GPLライセンスに変更されるとのこと。ちなみにGPLライセンスは、ソフトウェアの使用・改変・再配布を許可なく認めるコピーレフト型のライセンス。コピーレフトとは、著作権を保有したまま無償で広く普及させるという著作権における考え方の1つだ。
なおユニスワップは現在マルチチェーン化を進めており、6月13日にはファイルコイン(Filecoin)のスマートコントラクト実行環境「FVM(Filecoin Virtual Machine)」でV3をローンチすることへの温度感チェックの投票が開始している。この投票はあくまでも事前調査を目的としたものだが、現在99%以上の賛成票が投じられている。
「FVM」へのローンチは、この温度感チェックが可決した後に実施される最終投票にて決定する予定だ。温度感チェックは6月18日まで行われる。
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参考:リリースブログ
デザイン:一本寿和
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参照元:ニュース – あたらしい経済