Symbol活用のNFT特化型ウォレット「NFTDriveEX」発表|様々な機能を搭載

複数のアップデートを施した次世代版を提供

シンボル(Symbol/XYM)のブロックチェーン活用したNFT関連サービスを提供している「株式会社NFTDrive」は2023年5月21日に、同社が開発したSymbol活用の暗号資産ウォレット「NFTDriveEX」で複数のアップデートを施した次世代バージョンを提供することを発表しました。

NFTDriveは、非中央集権を推進することを目的として”暗号資産取引所や事業会社が運営するマーケットプレイスに依存しない個人間取引の実証実験”に取り組んでおり、個人間でのNFT取引を実現する暗号資産ウォレット「NFTDriveEX」の開発を進めています。(NFTDriveEXはChrome拡張機能&WEB版サービスを提供中)

「NFTDriveEX」の利用者は、自分のスマホからNFTを発行してP2Pの個人間取引を始めることが可能で、「自分が所有するNFT」に加えて「任意の自分が所有するNFT」も表示できるようになっています。

このような仕組みを採用することによって、ユーザーは欲しいNFTに対して購入リクエストを行うことが可能、リクエストを受けた人は署名を行うことによってNFTの取引を完結することができます。

また、売買が成立したNFTの作者には、記事執筆時点で「売買の金額から20%分のロイヤリティ」が自動で提供される仕組みも採用していると報告されています。

NFTDriveEXのアップデート内容

「NFTDriveEX」の主なアップデート機能としては以下の8点が挙げられています。

  • NFT発行機能(フルオンチェーンNFT)
  • 3Dデータ表示対応(AR機能)
  • QRコードによるNFT売買機能
  • 仮ウォレット機能(Flip機能)
  • マルチレベルマルチシグ機能
  • ファイル暗号化機能
  • ディスコード認証機能
  • 契約書機能(OEM版のみ提供)

(画像:NFTDrive)(画像:NFTDrive)

NFT発行機能(フルオンチェーンNFT)

NFTを構成する全てのデータがブロックチェーン上に記録される”フルオンチェーンNFT”を、いつでもどこでも「NFTDriveEX」から発行することが可能。NFT発行時には暗号資産でトランザクション手数料・ネットワーク手数料を支払う必要があります。

3Dデータ表示対応(AR機能)

従来対応済みの拡張子(PNG,JPEG,MP3,MP4,PDF,HTML)に加えて「glb形式の3Dデータ」に対応。AR対応のスマートフォンでは3DのフルオンチェーンデータをAR空間上に設置することが可能。

QRコードによるNFT売買機能

画面上に表示したQRコードを読み込むだけで購入リクエストを簡単に送信することができる。トレーディングカードのように、気軽にNFTのトレードを楽しむことが可能。

仮ウォレット機能(Flip機能)

暗号資産・ウォレット・秘密鍵などに馴染みがない人でも、QRコードからURLを読み込むだけで自身のスマートフォン上でNFTを管理しているような、疑似体験を共有することができる仮のウォレット機能(Flip機能)を搭載。

想定される利用場面としては、事業者側が販売目的で管理しているNFTをユーザのウォレット上に表示することにより、ユーザの購買意欲を高めることに繋がる可能性がある(※ユーザ側には秘密鍵を渡さない状態でNFTを表示させることにより、セキュアな状態を保つことが可能)。

仮ウォレットを利用することによって、ウォレット作成時の「学習→ウォレット作成→体験」という従来の流れを「体験→ウォレット作成→学習」の流れに変えることができる。

また、ウォレット作成後には表示しているNFTをそのまま購入することもできるため、体験から購入の導線を確保することにも繋がる。

マルチレベルマルチシグ機能

シンボル(Symbol/XYM)に標準実装されているそれぞれの階層での承認(署名)がないと取引が執行されない仕組み「マルチレベルマルチシグ」の機能を搭載、3階層までのマルチレベルマルチシグを設定したアドレスを利用することが可能になる。

マルチシグとは、トランザクションに署名して取引を実行する際に”複数の秘密鍵での署名”が必要となる技術。重要ウォレットの管理などでセキュリティを高める際などに活用することが可能で、秘密鍵を紛失した場合の取り扱いが簡単になるという利点もある。

ファイル暗号化機能

ファイル暗号化機能は、NFT発行時にパスワードを設定することによって、データが暗号化され秘匿状態にできる機能。保有しているNFTを公開しつつデータそのものは秘匿状態にしておきたい場合などに利用できる。

Discord(ディスコード)認証機能

保有しているNFTの有無を確認し、特定のDiscordのロールを付与できる機能。この機能によって、共通のNFTを保有しているユーザのみが参加するコミュニティを形成する支援ができる。

契約締結機能(OEM版のみ提供)

NFTを利用したオンチェーン契約締結機能。契約書用のデータをウォレットに付属することにより、サービス契約時の報酬額を含む形で契約することが可能。また、契約時の規約等の添付データも表示することができる。

以上が主な機能アップデートの内容であるものの、公式発表では「自社サービスを展開したい事業者向けには、ウォレットのデザインをカスタマイズしたOEM版を提供することができる」とも説明されています。

これによって、自社ブランドのNFT管理ウォレットのサービスを展開することも可能となります。「NFTDriveEX」の提供開始は2023年6月頃を予定しているとのことです。

NFTDrive公式発表NFTDrive詳細

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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