ファイルコインは有価証券ではない「Protocol Labs」が米SECの主張に反論
「ファイルコインは証券ではない」と反論
米国証券取引委員会(SEC)が「ファイルコイン(FIL)は証券である」と主張しているのに対して、ファイルコイン財団やProtocol Labsが「ファイルコインは分散型のファイルストレージネットワークであり、証券ではない」と反論していることが明らかになりました。
米国の暗号資産運用大手Grayscaleは2023年5月17日に「ファイルコインの投資信託の登録申請を米SECに行った際に、SEC側から”FILは連邦法に基づく証券の定義を満たしている”との警告を受けた」ということを発表していました。
Grayscaleは発表の中で「GrayscaleはFILが有価証券に該当するとは考えていない」と説明しており、SECに連絡を行う予定であることを発表していましたが、ファイルコインを開発している「Protocol Labs」も5月19日のツイートで『Filecoinは証券ではない』と語っています。
今回のツイートでは『Filecoinのネットワークは世界中に数千人の貢献者がいるオープンソースプロジェクトであり、人類にとって最も重要な情報を保存している』との説明がなされており、このツイートはファイルコイン財団にもリツイートされています。
1/ Filecoin is a decentralized file storage network, not a security. The Filecoin network is an open source project with thousands of contributors worldwide, storing some of humanity’s most important information.
— Protocol Labs (@protocollabs) May 18, 2023
Filecoinは分散型のファイルストレージネットワークであり、証券ではありません。Filecoinのネットワークは世界中に数千人の貢献者がいるオープンソースプロジェクトであり、人類にとって最も重要な情報を保存しています。
Protocol Labsは今回のツイートで『米議会議員を含む多くの政策立案者が”Filecoinは証券ではない”と公言していることを嬉しく思う』ともコメントしており、『SECに対してファイルコインが証券ではないことを説明するGrayscaleの計画を支持する』とも語っています。
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FIL価格に大きな影響は見られず
米国証券取引委員会(SEC)はここ最近で様々な暗号資産を証券とする見解を示しており、今年4月に暗号資産取引所Bittrexを提訴した際には「ALGO・DASH・OMG・TKN・NGC・IHT」などの仮想通貨が証券に該当すると主張していました。
米SECによる仮想通貨の証券判断は「価格下落につながる可能性のある要素の1つ」としても注目されていましたが、ファイルコインに関連する一連の発表は今のところFIL価格に大きな影響を与えておらず、記事執筆時点のFIL価格は「1FIL=616円」となっています。
なお、SEC関連では「仮想通貨XRPの証券性」についての議論も進められていますが、今月16日にはRipple社の一部主張が認められ、”ヒンマン文書の非公開措置”を求めるSEC側の申し立てが却下されたことも明らかにされています。
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