NFTチケットの特徴

NFT（Non-Fungible Token）チケットは、一般的にはブロックチェーン技術を用いた独自のチケットを指します。従来の紙チケットのように所有できる一方で電子チケットのように扱うことが可能ですが、細かい仕組みや特徴はさまざまです。

NFTを使ったチケットに共通するのは偽造チケット対策ができる点で、ブロックチェーン技術を使って本物かどうかを簡単に確認することができます。

一部のNFTチケットは、SBT（ソール・ボンド・トークン）と呼ばれ、購入者が自由に転売できないように設計されています。そのため、転売が制限され、一部の人がチケットを買い占めて、高値で転売する、いわゆる転売屋への対抗措置になると期待されています。

さらに、高額のプランナー手数料が発生しないこともメリットの一つです。従来のチケット販売では、プランナーが手数料を受け取ります。多額の手数料を受け取るプランナーもおり、問題視する動きもあります。その点、NFTチケットはプランナーと通さずに流通させることも容易になります。

転売ができるように設計されているNFTチケットもあります。こういったNFTチケットは長期に保有することによって、将来的に高値で転売できる可能性もあります。

NFTチケットは、偽造チケット対策、転売対策が可能で、プランナーの手数料が発生しないため安価に購入でき、長期的なメリットもある新しいタイプのチケットです。従来のチケット販売と比較して、より公正かつ安全にチケットを取引できるようになることが期待されています。

NFTチケットの活用事例と可能性

スポーツ業界においては、フランスの名門サッカーチーム、パリ・サンジェルマンが豪華特典付きのNFTチケットを販売しました。このチケットはNFTとして保有することで将来的に売却することも可能です。プロ野球やJリーグ、BリーグでもNFTが発行されており、ファンはより熱く応援できるようにかもしれません。

しかし、価格が高騰することやNFTに関する法律が整っていないことなど、多くの課題もあります。価格高騰を抑制するための対策や、法律面を整備を行い誰もが安心してNFTに参入できる環境作りが必要です。

音楽業界でも、NFTチケットが注目を集めています。ブロックチェーン技術を使用してライブのチケットを発行することで、不正コピーを防ぎ、チケットの所有者が正当なものであることを確認し、転売市場を抑制できます。また、チケットのデジタル化によって、コスト削減も可能になります。

さらに、NFTチケットは大手チケット販売会社の高額な手数料問題を解決する可能性があります。これにより、アーティストやファンの利益を守り、不当な価格設定や手数料に対する不満を解消できます。

NFTは、スポーツ業界や音楽業界において、新しいビジネスモデルや価値の創造を可能にする可能性を秘めています。しかし、課題もあり、業界内での議論や協力が必要です。NFTがこれらの課題を解決することで、スポーツや音楽業界の健全な発展が促進されることが期待されます。

【関連】NFT×スポーツの可能性

日本のNFTチケットプラットフォーム「チケミー（TicketMe）」とは

TiketMe（チケミー）は、株式会社チケミーが提供するNFTチケット販売プラットフォームです。同社は、「NFTでしか実現できない熱狂と興奮を提供し続ける」ことをミッションに掲げており、顧客体験の向上、参加券という役割を超えた使用方法、運営による二次流通の管理など、様々な可能性を秘めたNFTチケットを、誰でも手軽に販売・購入できるプラットフォームを提供しています。

販売者は、NFTやブロックチェーンの知識、暗号資産ウォレットを持たなくても、簡単にNFTチケットの販売が可能です。同社のHPでは、初回利用時の販売手数料がチケット価格×4.9%となっており、業界最安水準でお試し利用できると紹介されています。また、売上は日本円で受け取れるため、手続きもスムーズです。

購入者は、暗号資産ウォレットを持っていなくてもNFTチケットを使用できます。さらに、ウォレットとアカウントを独立して管理することで、個人情報が安全に保たれます。NFTチケットを保有することで、イベントへの参加を証明することも可能です。

株式会社チケミーは、NFTチケットの可能性を見据えた事業展開を期待され、マイクロソフト社の「Microsoft for Startups」に採択されています。

HP：https://corp.ticketme.jp/
Twitter：https://twitter.com/ticketme_yeah/
運営会社：株式会社チケミー
リリース時期：2022年9月

参照元：NFT Media