アップル「macOS」 内に見つかったビットコイン(BTC)WP、最新β版で削除=報道
macOSのビットコインWPが削除される
米Apple(アップル)提供の「macOS」に隠されていたビットコインのホワイトペーパー(WP)が、最新バージョンの 「Ventura」のベータ版では削除されたようだ。アップル情報の専門サイト「9to5Mac」が4月25日報じた。
アップルは25日、開発者向けにmacOS Ventura 13.4、watchOS 9.5、tvOS 16.5の第3ベータをリリースしたとのこと。「9to5Mac」が確認したところ、「Ventura 13.4」においてビットコインのWPが削除されていたとのことだ。
「macOS」に隠されていたビットコインのWPは、技術者のアンディ・バイオ(Andy Baio)氏が発見し、自身のブログで4月5日に報告。これを各社が報道したことにより話題になっていた。
バイオ氏によるとビットコインのWPが隠されているのは「macOS」のバージョン「Mojave(10.14.0)」から最新の「Ventura(13.3)」までとのこと。なお「Mojave」は2018年から提供されているバージョンで、それ以前の「High Sierra(10.13)」についてWPは見つからなかったという。
このWPは、画像編集ツール「Image Capture」のデバイス「Virtual Scanner II」のサンプルドキュメントとして使用されているとのこと。バイオ氏がプリンターの修理をしている際に偶然「Virtual Scanner II」を発見し、WPの存在に気づいたとのことだった。
なお過去にも2回、この件についての言及がされていたが、その際にこの話題は広まらなかったようだ。1度目は2020年11月にデザイナーのジョシュア・ディッケンズ(Joshua Dickens)氏のツイッター、2度目は2021年4月のアップルコミュニティでの投稿だ。
今回このようにビットコインのWPが「macOS」に隠されていたのは「WPにアップルの機密情報が含まれていないため、気にせずにエンジニアが削除しなかった」のが最も高い可能性ではないかと指摘されている。
なおビットコインのWPをめぐっては、同WPを作成したサトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト(Craig Wright)氏がWPを掲載していたBitcoin.orgに対し、著作権を侵害しているとしてサイトからWPを削除するよう提訴。そして2021年に勝訴している。
ライト氏が本物のサトシ・ナカモトであるかどうかはまだ証明はされていないが、このような出来事や報道の反響から、アップルは「macOS」からWPを削除したのかもしれない。
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参考:9to5Mac
デザイン:一本寿和
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参照元:ニュース – あたらしい経済