a16z、イーサL2「オプティミズム」用のノードクライアント「Magi」開発

a16zがOptimismスタック用の新しいクライアントを開発

米大手VCのa16z(アンドリーセンフォロウィッツ)の暗号資産(仮想通貨)関連部門であるa16z cryptoが、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューションであるオプティミズム(Optimism)用の新たなノードクライアント「Magi(マギ)」のリリースを4月19日に発表した。

ノードクライアントとは、ブロックチェーンにおいてブロック生成やデータ検証をする「ノード」を利用するために必要なソフトウェアである。なおノードクライアントには実行クライアントとコンセンサスクライアントと呼ばれる2種類が存在する。

a16z cryptoによると、「Magi」はプログラミング言語「Rust」で設計されたコンセンサスクライアントであり、オプティミズム以外にもオプティミズムの技術であるOPスタックのコンセンサスクライアントであるロールアップクライアントが使用されるブロックチェーンで利用可能であるという。そのため同クライアントはコインベース開発のL2ブロックチェーン「Base」でも利用可能とのことだ。

オプティミズムの実行クライアントはイーサリアムと互換性がある部分が多く、実行クライアントとしてイーサリアムで最も利用されているノードクライアントの「Geth(ゲス)」を改修した「op-geth」や「Rust」で「Geth」を再設計した「Reth」を改修した「op-reth」など、いくつかのソフトウェアが開発・利用されてきた。

しかしロールアップクライアントは特殊な実装であり、新しく開発する必要があることからオプティミズム開発元のOP Labsがメンテナンスしているノードクライアントの「op-node」しか存在していなかった。ちなみに「op-node」はグーグル開発のプログラミング言語「Go」で設計されている。

「Magi」は、「op-node」の代替として独自に開発されたもので、ロールアップクライアントの多様性を高めることを目指しているという。

クライアントの種類が少なく利用者が偏っている場合、クライアントに発見された単一の脆弱性だけでブロックチェーンが停止してしまうなどの最悪な状況につながる可能性が高まり、安全性を欠く。「Magi」の登場はOPスタックのブロックチェーンの分散性と安全性を高めることが期待されている。

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参考:a16z
images:iStocks/Maksim-Tkachenko

参照元:ニュース – あたらしい経済

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