IndieSquare「HAZAMA BASE」、ライトニングネットワーク決済対応と、日本発ビットコインNFT「Badger Capsule」販売へ
IndieSquareとDiamond Handsが提携
ブロックチェーンスタートアップIndieSquare(インディースクエア)提供のNFT発行プラットフォーム「HAZAMA BASE」にて、ライトニングネットワーク(LN)決済の対応と、ビットコインNFT「Ordinal(オーディナル)」の販売が開始された。IndieSquareが4月11日発表した。
なお今回のインディスクウェアの対応は、ライトニングネットワークの国内最大ユーザーコミュニティの運営と企業向けのソリューション提供を進めるDiamond Hands(ダイアモンドハンズ)との提携により開始されたとのこと。
また国内事業者が「オーディナル」を販売するのは、初の事例となるようだ。
ライトニングネットワーク決済について
これまで「HAZAMA BASE」でNFTを購入する際には、暗号資産(仮想通貨)および一部パートナーにのみクレジットカード対応していたが、そこに今回ライトニングネットワーク決済が加わった。
これにより、「HAZAMA BASE」上で発行したNFTを国内外のライトニングネットワークユーザーへ向けて発信できるようになった。また「クレジットカードと比較した時の決済コストの削減と支払いサイクルの短縮」や「外国観光客向けの決済サービスの提供によるインバウンド需要獲得」、「世界中のビットコイン保有者への自社サービスやコンテンツの訴求」が可能になると発表で説明されている。
なおライトニングネットワークは、ビットコインブロックチェーンのオフチェーン・スケーリングソリューション。ブロックチェーンの外で取引を行うオフチェーン取引により、BTCの決済速度の向上や少額決済(マイクロペイメント)、安価な送金手数料を実現する技術である。
オーディナル販売開始について
今回「HAZAMA BASE」で販売開始したのは、国内のアーティストを擁するコミュニティ「Badger Capsule」から発行されているビットコインNFTだ。
「Badger Capsule」は、元々NFTの黎明期に活躍した日本のアーティストたちを中心に、2021年に作られた記念コレクション。国内の複数のクリエイターや業界インフルエンサー、有識者らによる、暗号資産業界内のネタを題材にしたユニークな作品となっている。
今回「HAZAMA BASE」では、「Badger Capsule」のオーディナルを全8作品の数量限定で販売するとのこと。価格は0.01〜0.02BTCになるとのことだ。
なお「Badger Capsule」は、すでにマジックエデン(Magic Eden)上でもリストされており、一部の作品はビットコインで購入できるようになっている。NFTマーケットプレイスのマジックエデンは、3月22日にオーディナルズ対応のマーケットプレイスをローンチしていた。
ビットコインNFTオーディナルとは?
オーディナルは、ビットコインの最小単位である1satoshi(0.00000001BTC)に通し番号をつけ、ひとつのsatoshiに任意のデータを紐づけるプロトコル。2021年11月のアップグレードにて実装された「タップルート(Taproot)」が利用されている。
イーサリアムやポリゴンで発行(ミント)される一般的なNFTとの違いとして、NFTの画像データがブロックチェーン上に保存されていることが特徴の一つだ(イーサリアム/ポリゴンでもフルオンチェーンのものは除く)。
なおオーディナルプロジェクトが進めるビットコインNFT、またの名称「Inscriptions(インスクリプション)」は、共通規格として正式にビットコインコミュニティから支持されているわけではない。
なお今年2月には人気NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」を運営するユガラボ(Yuga Labs)が、この仕組みを利用して発行した「ビットコインパンクス(Bitcoin Punks)」が9.5BTC(約2700万円)で取引されている。またユガラボは3月に、オーディナルズによるジェネレイティブアートコレクション「トゥエルブフォールド(TwelveFold)」のオークションを実施。288点のビットコインNFTが出品されたが、わずか24時間で約735BTC(約22.4億円)を集めた。
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参照元:ニュース – あたらしい経済