モンテネグロ警察:Terra(LUNA)共同創設者「Do Kwon」を拘束|米検察も起訴


Terra(LUNA)などの開発で知られる「Terraform Labs」の共同創設者であるDo Kwon(ドゥ・クウォン)氏が、2023年3月23日にモンテネグロ警察によって拘束されたことが明らかになりました。

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Terraform Labs関係者をモンテネグロ警察が拘束

モンテネグロの内務大臣であるFilip Adzic氏は2023年3月23日に、Terra(LUNA)の開発で知られる「Terraform Labs」の共同創設者Do Kwon(ドゥ・クウォン)氏がモンテネグロ警察によって逮捕されたことを明らかにしました。


世界的な重要指名手配犯の1人がポドゴリツァで逮捕されました。

モンテネグロ警察は最重要指名手配犯の一人であり、シンガポールに拠点を置くTerraform Labsの共同設立者兼CEOである、韓国籍のDo Kwon氏と見られる人物を拘束しました。

Filip Adzic氏の報告によると、Do Kwon氏はモンテネグロの首都ポドゴリツァにあるポドゴリツァ空港で”書類偽装”の容疑で拘束されたとのことで、身分証明書の名前や国籍などから拘束された人物がDo Kwon氏であることを確認、その後は指紋の確認などが行われているとも報じられています。

Do Kwon氏は2022年5月に大暴落した仮想通貨「LUNA(現:LUNC)」と「UST(現:USTC)」の開発を手掛けていた「Terraform Labs」の共同創設者であり、2022年9月には韓国の捜査当局が逮捕状を発行、その後は国際刑事警察機構(インターポール)の国際指名手配リストにKwon氏を掲載する手続きを開始し、2023年2月には米証券取引委員会(SEC)もTerraform LabsとDo Kwon氏を証券詐欺などの容疑で提訴していました。

Terra(LUNA)関連ではTerraform Labsの共同創設者であるNicholas Platias氏や、従業員のHan Mo氏など複数の人物に対しても逮捕令状が発行されたことが報告されていましたが、モンテネグロ警察はDo Kwon氏と一緒にいたMo氏も拘束したとも報じられています。

米検察からの起訴・身柄引渡し要求に関する報告も

その後の複数の報道によると「Do Kwon氏がモンテネグロで逮捕されてから数時間後には、ニューヨーク州の連邦検察官がDo Kwon氏を詐欺罪で起訴した」とも報じられており、「商品詐欺・証券詐欺・電信詐欺・市場操作への関与」などを含めた8つの別々の訴因で告発されているとも報じられています。また「司法省は米国へのDo Kwon氏の身柄引き渡しを求めている」との報道もあります。

詐欺共謀の罪は「Do Kwon氏がテレビのインタビューで、Terraブロックチェーンの採用率について虚偽・誤解を招く発言をしたこと」が理由で、別の4件の罪は「USTCの価格安定性に関する誤解を招く発言」や「USTCの市場価格を操作するための取引戦略にKwon氏が関与した疑いがあること」に関連していると伝えられています。

なお、2022年に起きたLUNA・UST(現:LUNC・USTC)の価格暴落以降は、Terra関連組織である「Luna Foundation Guard(LFG)」や「Terraform Labs(TFL)」の資金利用について様々な疑惑が出ていましたが、第三者監査機関である「JS Held」が2022年11月16日に公開した技術監査報告書では『LFGは当時の報告通りUSTのペッグを守るために約28億ドルを費やしていた。それだけでなく、TFLもUSTのペッグを守るために6億1,300万ドルの自己資本を費やしていた』とも報告されています。

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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