FRAME00、コミュニティをweb3に移行できるDAOツール「Clubs」正式公開
FRAME00がDAOツール「Clubs」正式公開
オープンソースの分散型ミドルウェア「DEVプロトコル」を開発するFRAME00(フレームダブルオー)が、ノーコードでDAO(自律分散型組織)の立ち上げが可能な「Clubs(クラブス)」の正式公開を3月22日発表した。
「Clubs」は、「DEVプロトコル」のDAOフレームワークを搭載したプラットフォームだ。このプラットフォームを使えば、起業家・クリエイター・アーティストをはじめに、誰でもやりたいことの実現のために、資金やメンバーを集めたり、web3を活用してコミュニティを成長できると発表されている。なお「Clubs」は無料で利用開始が可能で、ブロックチェーンにはポリゴン(Polygon/MATIC)が採用されている。
なお「DEVプロトコル」については、今まで正当な経済的評価を受けていなかったあらゆる活動を公平に評価し、P2P での取引と報酬分配によって自律分散的に持続性を実現するテクノロジーであると説明されている。運用はオンチェーンガバナンスで行われ、ユーザーはさまざまな活動を収益化するマーケットの開設、資産の追加、ガバナンスの指針となる政策をプロトコル上で提案できるとのこと。またブロックチェーンを活用したダイレクトなファンディングを通じて、クリエイターとファンが長期的に関係性を構築できるとのことだ。
具体的に「Clubs」では、プラットフォームに依存しない、自分のウェブサイトを簡単に作成できるという。スタイルに合わせてテンプレートとプラグインを選択することで、コーディングのスキルがなくてもコミュニティが集まる「web3ホーム」がデザインできるという。
また「Clubs」は、独自のメンバーシップNFTを簡単に発行しすることも可能だという。メンバーシップNFTは、コミュニティに参加するための会員証として機能させることができるようだ。
そして「Clubs」には、認証、トークン、NFT、DeFi(分散型金融)が内蔵されており、これらは簡単な数ステップに従うだけですぐに始められるとのこと。新しいプラグインやテーマを探せるマーケットプレイスは、近日サードパーティーにも公開され、インストールできるweb3ツールが続々増えていく予定とのことだ。
なお「Clubs」利用例として、「伝統建築工匠とweb3を掛け合わせることで寺院建築や荘厳仏具に携わる工芸士や職人への新たな価値創造と伝統技術を後世に残すことを目的とした「寺DAO」や、ビジュアルアーティスト・音楽家であるTAITO OTANIが展開する「Co-Work(共に創る、共に助け合う)」を目的に作られた「TAITO OTANI DAO」などが挙げられている。
FRAME00は昨年8月にプレシリーズAラウンドで2.5億円を調達している。これにより同社の累計調達額は約3.1億円となったとのこと。ラウンドは、gmjpがリード投資家を務め、B Dash Ventures、スカパーJSAT、rikka、01Booster Capital が出資参加したとのことだ。
またFRAME00は昨年7月にポリゴンスタジオ(Polygon Studios)とオフィシャルコラボレーションを締結していた。
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参考:FRAME00
デザイン:一本寿和
images:iStocks/hkeita
参照元:ニュース – あたらしい経済