暗号資産ETP提供の21Shares、需要の低い6商品を提供停止へ=報道
21シェアーズが6つの暗号資産ETPを提供停止へ
スイス拠点の資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が、6つの暗号資産(仮想通貨)ETP(上場取引型金融商品)の提供を停止するようだ。ブルームバーグを始め各メディアが3月17日報じた。
対象となる商品は、4月6日で取引終了予定の21Shares Crypto Layer 1 ETP(LAY1)・21Shares DeFi 10 Infrastructure ETP(DEFII)・21Shares S&P Risk Controlled Bitcoin Index ETP(SPBTC)・21Shares S&P Risk Controlled Ethereum Index ETP(SPETH)・21Shares USD Yield ETP(USDY)。そして6月12日で取引終了予定の21Shares Terra Classic ETP (LUNA)だ。
なおこれら6つの商品の運用資産額は併せて70万ドル(約9194.7万円)未満だという。
21シェアーズはこれら商品の提供停止の理由として、他の商品と比べて需要が低迷しているためだと説明している。
なお報道によると、同社は(6つの商品以外の)他の商品で継続的に強い需要を確認しており、今年1月は同社史上2番目に好調な月だったとのこと。
1月には2695万ドル(約35.5億円)の資産流入があったとのことで、これは2022年同時期の2673万ドル(約35.1億円)を上回る数字とのことだ。
また1月には、21Shares Bitcoin ETP(ABTC)と21Shares Ethereum ETP(AETH)の運用資産がそれぞれ2億ドル(約263億円)を超えたとも報じられている。
21シェアーズとは
21シェアーズは、暗号資産投資商品を提供する21.co(トゥエンティワンカンパニー)の子会社で、暗号資産ETPを提供する企業だ。これまで複数の暗号資産連動のETPをローンチしている。なお21.coは昨年9月に約36億円(2500万ドル)を調達し、評価額が約2870億円(20億ドル)に達した。これにより同社はユニコーン企業になっている。
21シェアーズは昨年10月14日、現物ビットコインETP(上場取引型商品)をUAE(アラブ首長国連邦)で提供開始したことを発表。同日、ビットコインETPは「21シェアーズ・ビットコインETP:21Shares Bitcoin ETP(ABTC)」の名称で、ナスダックドバイ(Nasdaq Dubai)に上場した。また21シェアーズはこの上場で中東市場へ初参入となっていた。なおこれにより同社は世界9か国に計46商品を上場させたとのことだった。
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参照元:ニュース – あたらしい経済