Block:マイニング開発キット(MDK)の計画を発表|BTC採掘のイノベーションを加速
ビットコイン(BTC)を強く支持していることでも知られるジャック・ドーシー氏が率いる決済サービス企業「Block(旧:Square)」は2023年3月7日に、ビットコインマイニングのイノベーションを解き放つことを目的とした「マイニング開発キット(MDK)」の構築を検討していることを発表しました。マイニング開発キット(MDK)は暖房器具・オフグリッドマイニング・ホームマイニングなどにも役立つと期待されています。
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マイニング開発キット(MDK)の構築を検討
ジャック・ドーシー氏が率いる決済サービス企業「Block(旧:Square)」は2023年3月7日に、ビットコインマイニングのイノベーションを解き放つことを目的とした「マイニング開発キット(MDK)」の構築を検討していることを発表しました。
ジャック・ドーシー氏は2021年10月15日に『Square社がカスタム半導体チップとオープンソースをベースとした個人・企業向けビットコインマイニングシステムの開発を検討していること』を自身のTwitter上で報告しており、「ビットコインマイニングの分散化の重要性」を説明していました。
ジャック・ドーシー氏が語った内容はこちら
Block社は2021年10月に「マイニングハードウェア戦略を探求する専門チーム」を編成して、独自のビットコインマイニング半導体チップを開発するためのプロセスを開始していましたが、今回の発表では同社が検討しているマイニング開発キット(MDK)の詳細について説明が行われています。
Block社が開発するマイニング開発キット(MDK)とは
Block社が検討しているビットコインマイニング用のASICは「BTCマイニングのイノベーションを加速させ、マイニングのエネルギー効率を高め、クリーンエネルギーの採用を促進し、ハードウェアの供給を分散化させ、マイニングを簡単に行えるようにし、BTCマイニングのユーザー体験を改善することを目的とした、ビットコインマイニング製品全体の基盤」として機能する予定だと説明されています。
マイニング開発キット(Mining Development Kit/MDK)は現時点で検討段階であるため、その詳細は今後のアップデートで報告されていく予定となっていますが、現時点では以下のような要素で構成することを想定していると報告されています。
- 強力で信頼性の高い産業用ビットコインマイニングハッシュボード
- ハッシュボードと連動するように設計されたカスタムデザインのコントローラーボード
- 開発者がハッシュボードの主要な性能パラメータを変更できるオープンソースのファームウェア・ソフトウェアAPI・Webフロントエンド
- ハッシュボードのカスタマイズを容易にするための豊富な参考資料やサポートドキュメント
仮想通貨コミュニティからの意見も募集
ジャック・ドーシー氏は2021年10月に「ビットコインマイニングシステムの開発」を発表した際に『もしも実際にこのシステムを構築するのであれば、ハードウェアウォレットのモデルに倣って、コミュニティと協力しながらオープンな形で構築することになる』と説明していましたが、今回の発表ではマイニング開発キット(MDK)の構成についてコミュニティからの意見を募集していることも説明されています。
具体的には『ハッシュボードに求めるハードウェア機能は何か?』『コントロールボードにはどのような機能が必要か?』『APIを介して変更・制御できるようにしたいファームウェアの機能は?』『どのような資料が必要か?』などの質問が投げかけられており、コミュニティからの意見は「mining@block.xyz」で募集していると説明されています。
マイニング開発キット(MDK)は「ビットコインマイニングハードウェアの創造性と革新性を引き出すためのツール群を開発者に提供する」という目標に向けて検討されているとのことで、暖房器具・オフグリッドマイニング・ホームマイニングなどといった様々な新しいユースケースに役立ち、マイニング分野のイノベーション加速にもつながると期待されています。
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