イーサリアム「シャンハイ」、テストネット「Sepolia」での実施日決定

シャンハイ、Sepoliaでの実施日決定

イーサリアム(Ethereum)メインネットの次期大型アップグレード「シャンハイ(Shanghai:上海)」に向けた次回のテスト日程が正式に決定した。イーサリアム財団(Ethereum Foundation)が2月21日発表している。

なお「シャンハイ」では、実行レイヤー(execution layer)のアップグレード「シャンハイ」と合意レイヤー(consensus layer)のアップグレード(Capella:カペラ)が実施されることから、総称して「シャペラ(Shapella)」と呼ばれるようになっている。

次回のテストネット「セポリア(Sepolia)」での「シャペラ」は世界協定時にて2月28日午前4時4分48秒に予定されている「エポック(ブロックのまとまりの単位)56832」にて実行されるとのこと。

なお「セポリア」はクローズドバリデータセットを持ち、他のテストネットよりも使用頻度が低く、最小限のストレージしか必要としないネットワークだ。

メインネットでの「シャペラ」実施は来月3月に予定されているが、それまでにもう一度、本番環境に近い「ゴエリ(Goerli)」テストネットで「シャペラ」が実施されることになっている。

今月8日には、パブリックテストネット「ジェジャン(Zhejiang:浙江省)」にて「シャペラ」を実施し成功しているため、「セポリア」は2番目に「シャペラ」が実施されるテストネットとなる。「ジェジャン」では「セポリア」でのアップグレード前に「シャペラ」に関する機能をテストする為に使用が出来るという。

なお「シャペラ」では、イーサリアムメインネットにステークされたETHの出金機能を備えたアップグレードの実施が予定されている。

イーサリアムは2022年9月に大型アップグレード「マージ(The Merge)」を実施し、コンセンサスアルゴリズムをプルーフオブワーク(PoW)からプルーフオブステーク(PoS)へ移行した。PoSで稼働するビーコンチェーンのローンチ後には、ETHをステーキングすることでバリデーターとして報酬を得られるようになったが、現在そのステークしたETHを出金する機能は備えられていない。

ちなみに「シャペラ」の名称について補足だが、実行層でのアップグレード名は、過去にイーサリアム開発者会議「Devcon(デブコン)」を開催した都市名が名付けられることになっており、また合意レイヤーの名称は星の名前に従っているとのこと。上海は2016年に実施された「Devcon2」の開催地。また「カペラ」は北の星座ぎょしゃ座で最も明るい恒星の名称だ。

関連ニュース

参考:イーサリアム財団
デザイン:一本寿和

images:iStocks/undefined-undefined

参照元:ニュース – あたらしい経済

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です