コンセンシス、イーサリアムL2「zkEVM」テストネットを一般公開へ

コンセンシスが「zkEVM」テストネットを一般公開へ

イーサリアム(Ethereum)関連技術開発企業の米コンセンシス(ConsenSys)が、「zkEVM(Zero Knowledge Ethereum Virtual Machine)」のプライベートベータ版テストネットを一般開発者向けに公開することを1月10日発表した。

コンセンシスは昨年12月、「zkEVM」をプライベートベータテストネット版としてローンチし、内部メンバーによるテストを実施していた。

またローンチ時に同社は「zkEVM」の早期アクセスリストを公開していた。今回の発表によるとコンセンシスは、登録者に対して今後数週間で「zkEVM」の利用案内を行っていくとアナウンスした。

「zkEVM」は、暗号技術を利用した証明技術「ゼロ知識証明」を用いて開発されたコンセンシス独自のイーサリアムL2チェーンだ。同技術により正当性を担保しながら計算を別のレイヤーで行い、結果だけを送り返すことでスケーラビリティが向上させる仕組みとなっている。

コンセンシスによると「zkEVM」は、既存のブロックチェーンで広く利用されているEVM(イーサリアムバーチャルマシン)と同等に利用可能とのこと。「zkEVM」のネットワークではweb3ウォレット「メタマスク(Metamask)」やスマートコントラクト開発者用ツール「トリュフ(Truffle)」、RPCの「インフラ(Infura)」などのEVM互換のブロックチェーンで広く利用されてきたサービスを変わらず利用できるという。

テストネットに参加した開発者は、各々自由にスマートコントラクトやDapps(分散型アプリケーション)を「zkEVM」にデプロイができるとのこと。開発者以外のユーザーは、イーサリアムのテストネット「ゴエリ(Goerli)」からブリッジを利用したトークンの移動や、デプロイされたアプリケーションの使用ができるとのことだ。

コンセンシスは同社ブログにて、テスト参加者に対しての報酬を考えているものの、未だ詳細は決まっておらず、トークンの発行についても、ベータテストの現段階では言及しないとしている。

関連ニュース

コンセンシス、イーサリアムL2「zkEVM」のテストネットをローンチ

メタマスクのユーザーデータ収集問題、コンセンシスCEOジョセフルービンが否定

COP27で環境問題に取組む「イーサリアム・クライメイト・プラットフォーム」設立発表、コンセンシスなど複数のweb3企業らが

メタマスクが助成金DAO、コンセンシス全従業員参加し外部開発者支援へ

コンセンシスとスタークウェア提携、メタマスク等に「ZK-Rollups」提供へ

参考:インフラ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/putilich

参照元:ニュース – あたらしい経済

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です