Genesis:暗号資産取引所「Gemini」に9億ドルの債務|FTX破綻の影響広がる


仮想通貨ブローカーの「Genesis」と同社の親会社である「Digital Currency Group」が、暗号資産取引所「Gemini」の顧客に9億ドル(1,210億円)の債務を負っていることが「Financial Times」の報道で明らかになりました。Geminiは資金回収のために動いているとのことですが、場合によってはGeminiの連鎖倒産につながる可能性もあるため、今後の動向には注目が集まっています。

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FTX破綻で連鎖倒産の可能性

仮想通貨ブローカーの「Genesis」と同社の親会社である「Digital Currency Group」が、ウィンクルボス兄弟が運営する暗号資産取引所「Gemini」の顧客に9億ドル(1,210億円)の債務を負っていることが「Financial Times」の報道で明らかになりました。

Genesis(ジェネシス)は暗号資産の取引・融資事業を手掛けている企業であり、2022年11月16日にはFTX経営破綻の影響を受けて顧客の出金を停止していたため、破産申請の可能性も浮上、11月29日には破産申請回避に向けて取り組んでいると表明していました。

Gemini(ジェミナイ)は、自分が保有する暗号資産を取引所に一定期間預けることによって利息を得ることができる「Gemini Earn」というサービスを提供していましたが、Gemini Earnはユーザーから預けられた暗号資産を提携先である「Genesis Trading」に貸し付けていたとのことで、リーク情報ではGenesisはGeminiの顧客資産約9億ドル相当の暗号資産を預かっているとされています。

Digital Currency Group(デジタル・カレンシー・グループ)は、大手仮想通貨ファンド「Gray Scale」や大手仮想通貨メディア「Coindesk」の親会社であり「Genesis」の親会社でもあります。デジタル・カレンシー・グループのCEOは先月『Genesisの融資子会社ジェネシス・グローバル・キャピタルに対し5億7500万ドル(約772億円)の負債を抱えている』と株主に明かしていました。

デジタル・カレンシー・グループは「Three Arrows Capital」の破綻によってジェネシスに生じた11億ドル(約1,480億円)の債務も肩代わりしていますが、同社のバリー・シルバートCEOは先月『今年の収益は8億ドル(約1074億円)に達する見込みで、仮想通貨の冬を乗り越えていくことができる』と語っていました。

Geminiは債権者委員会を結成して「Genesis」や「Digital Currency Group」から資金を回収するために動いているとのことで、Genesisも資金調達に奔走しているとのことですが、資産が回収できなかった場合にはFTX破綻の影響がGeminiにも及び、連鎖的な倒産につながる可能性もあるため、今後の動向には注目が集まっています。

>>「Financial Times」の報道はこちら

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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