#FR2創業者 石川涼氏に聞く~NFTに込められた想いや今後の展望について~
2022年7月、世界中で注目を集める国内発のアパレルブランド「#FR2」がブランド初となるNFT作品をリリースしました。コラージュアーティストの河村康輔氏がNFT作品のデザインを制作。NFTは、アート・NFT分散型保有プラットフォーム「STRAYM (ストレイム)」にて販売することが決定しました。
そこで今回、#FR2創業者である石川涼氏に、NFTリリースを行うことになったきっかけやNFT作品の魅力、今後の展開までを幅広くお伺いしました。
〈石川涼 プロフィール〉
1975年生まれ。神奈川出身、静岡育ち。2004年ファッションブランド「VANQUISH」創設。2010年ジャパンファッションウィーク(JFW)に109ブランドとして史上初めて参加し、コレクションをショー形式で発表。時を経て2016年、Instagramから始まり世界から注目を集めるコンテンツ「#FR2」の仕掛け人。
NFTの取り組みを行ったきっかけ
Q. 早速ですが、今回NFTの取り組みを行おうと思ったきっかけについて教えてください
これまで多くのオファーをいただいていたのですが、どれも胡散臭かったりお金儲けの話ばかりで嫌になっていていて、そんな時に仲良くしているストレイムの長崎くんから話をいただいて、友達だからやってみよう!という感じで今回の取り組みに至りました。
Q. NFT関連のオファーはいつ頃からきていたのですか?
2年前くらいですかね?国内外でNFTが話題になり始めたタイミングで海外の企業から毎日のようにオファーがきていて、クリプトパンクスやBAYCのような形で#FR2のNFTをリリースさせてくれ!といった話や、こんな感じでやったらこんだけ儲かるぞ!という話など、胡散臭い話からお金儲けの話まで本当にしつこいくらい連絡が来ていました。
最初の方は自分も勉強していたのですが、あまりにもしつこく連絡が来るので嫌になってきて、みんながそっちいくならやめようという感じでストレイムから話をいただくまでは離れていましたね。
Q. 石川さん自身、NFTについて嫌になっていたと言われていますが、少しでもNFTに関する取り組みをしても良いかな?という気持ちはありましたか?
全くないですね(笑)
本当に友達の岡沢くんから連絡いただいたからやってもいいかなと思って今回の取り組みに至ったという感じで、岡沢くんくらい近い人から話をもらっていないと絶対やっていなかったですね。
NFTをリリースしてからの反響
Q. 7月にNFT関連のイベントでNFTのWL(ホワイトリスト)を配布されていましたが、反響はいかがでしたか?
僕は現地にいけなかったのですが、ストレイムさんから聞いたお話では、ストレイムさんがこれまで対面で行われてきた活動の中で一番反響があったと言っていましたね。
Q. 現地にWLを受け取りに来られた方は#FR2のファンの方が多かったですか?
正確にはわかりませんが、聞いた話では靴以外#FR2の服を着ている人がいたなど、NFT界隈の人たちの中にも#FR2ファンがいてくれたみたいです。
Q. これまでNFT周りのオファーを全て断ってきていた中で、今回ストレイムさんの協力のもとNFTのリリースをされましたが、#FR2のファンの方々からの反響はいかがでしたか?
海外の方からの反応がすごく多くて、どこで買えるのかなどをすごく聞かれました。
Q. これまで数多くのオファーを断ってきた中での今回の取り組みになりますが、リリース後にオファーの連絡などは来ていますか?
わからないです。
というのも、以前からNFT周りの連絡が来る度にイライラしていたので、それを察してか連絡があったとしても僕のところまで上がってこないようになりました(笑)
今回のNFTについて
Q. 今回のNFTを制作される中で意識された点があればお伺いさせてください
とりあえずNFTを知らない人からも興味を持ってもらえる、わかってもらえるようにするためにアイコニックなデザインにしました。また、#FR2っぽさというところで、#FR2として最初に出したウサギのデザインをNFTに組み込み、河村くん(河村康輔)にコラージュ、モーションを組み込んでいただきました。
Q. NFTのコンセプトや拘られた点などがあればお伺いさせてください
ただただデザインが良いNFTだけではなく、そこに意味合いやストーリーを反映させるという点は強く考えました。
それこそストレイムさんは普段、アーティストと一緒に仕事をすることもあることから、ただウケが良さそうなNFTを作るのではなく、我々#FR2の歴史や大切にしている点などを作品に反映させるために、コミュニケーションを重ねてNFTの設計を進めていきました。
例えば、#FR2として初期から登場しているウサギを起用したり、シュレッターのデザインにしたり、モーションをつけたりと、ストレイムさんと河村くんと話し合いながら制作しました。
Q. KAWAMURAさんにNFTのデザイン周りを依頼されたのはなぜなのですか?
友達だから(笑)
たまたま気づいたら河村くんが隣にいたみたいな感じです(笑)
スラムダンク見たことありますか?
はい、あります!
流川が湘北に行った理由って覚えてますか?
そこまでは覚えていないですね
流川が湘北に行った理由って家が一番近かったからなんですよ、
今回のストレイムさんも河村くんもそれと一緒です(笑)
Q. 今回のNFTを購入していただきたい、届けたい人などはおられますでしょうか?
特にないです(笑)
今回の取り組みはとりあえずやってみるという点が強いのと、商売目的ではなくてコンセプト重視の取り組みなので、興味を持ってくれたらいいなという感じです。
Q. NFTに関して良い印象はなかったと思いますが、今回NFTの設計を行っていく中でNFTに対する印象、考え方の変化などはありましたか?
まだ販売していないのでなんとも言えないですね。
でも、販売した時にファンの方々や界隈の方々からどのような反応を得られるのかというのは少し楽しみです。
今後のweb3関連の取り組みについて
Q. 今後のロードマップや計画などはございますか?
特段具体的に今後の設計はしていないです。
実際に販売していてからのファンの方々の声や、界隈の流れなどをみて考えていきたいと思っています。
Q. ファッションという点だと、メタバースファッション、デジタルファッションなどが一番近しい取り組みになってくるのかなと思うのですが、石川さん自身興味があったり取り組んでみたいなと思ったりしますか?
全くないです(笑)
みんなが特定のことを言い出したり取り組み出したりすると、それが違うんじゃないかと思ってしまう自分がいるんです。
実際、NFTとかメタバースとか言ってるけど、結局は生身の女の子を触りたいし、本物のおっぱいを触りたいです(笑)
元々天邪鬼的なところはあるのですが、まだ金持ちの道楽にしか見えなくて、まだ一般の人たちは知らないし関係ないという感じじゃないですか。
僕自身、これまで熱狂しているマーケットを見つけて、その中で足りないものを見つけて取り組んできたので、NFTやメタバースなどはまだまだ必要性や重要性などをそこまで感じられていなくて、かつまだまだ民主化されていないので、取り組もうという気持ちにはならないですね。
もし取り組むとしても、もっと民主化されてきた時ですかね。
Q. それでは最後に#FR2ファンの方や、#FR2のNFTに興味を持たれた方々へのメッセージをお願いいたします。
今回のNFTは試験的な取り組みに近いですが、今回も含めて今後NFT関連の取り組みを行っていく中でも、我々の歴史や大切にしていることなどはぶらさずに取り組んでいきたいと思っています。
アートを民主化させることを根本に考えられているストレイムさんと連携し、NFTを活用していくことで、#FR2のファンの方々に更に#FR2のことを知っていただき、より好きになってもらえるように、より応援していただけるようにすることができると思っているので、今後もストレイムさんと連携して進めていきたいと思っています。
〈石川涼 プロフィール〉
1975年生まれ。神奈川出身、静岡育ち。2004年ファッションブランド「VANQUISH」創設。2010年ジャパンファッションウィーク(JFW)に109ブランドとして史上初めて参加し、コレクションをショー形式で発表。時を経て2016年、Instagramから始まり世界から注目を集めるコンテンツ「#FR2」の仕掛け人。
Twitter:https://twitter.com/VANQUISHceo
Instagram:https://www.instagram.com/vanquishceo/
〈#FR2関連リンク〉
公式サイト:https://fr2.tokyo/
公式Twitter:https://twitter.com/fxxkingrabbits
公式 Instagram:https://www.instagram.com/fxxkingrabbits/
〈ストレイム関連リンク〉
公式サイト:https://straym.com/
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参照元:NFT Media