注目の国内発NFTプロジェクト『GEMDEVIL』ファウンダー畠山氏に聞く~プロジェクト立ち上げから現在までの話~
日本で「NFT」が注目され始めて1年以上経った今日、国内では様々なNFTプロジェクトが立ち上がっています。
そんな国内発のNFTプロジェクトの中でも、7月に販売され始めたばかりだが、多くの注目を集めているNFTプロジェクト「GEMDEVIL」founderの畠山氏に、プロジェクト立ち上げの背景やこれまでに苦労した点、注目すべき点などをお伺いしました。
▼GEMDEVILについて詳しく知りたい方はこちら
Q. 畠山さん自身、GEMODEVILのプロジェクトを始める以前はどのようなことをされていたのですか?
今24歳なんですけど、大学を1年の前期で中退していて、漠然と自分の中で事業を創りたいと考えていたので、大学辞めてからは色々な事業を創っていました。
例えば、海外のアパレルブランドを日本のセレクトショップへ降ろしていたり、海外企業による日本のマーケット調査を行なったり、Instagramの自動運用ツールの開発を行ったり、企業のSNSコンサルを行ったり、TikTokerのプロモーションを行ったり、SNSのアフィリエイトを行ったりと、主にSNS周りの仕事を色々とやっていましたね。
その他にも、暗号通貨の運用をおこなっていたり、ブロックチェーン関連ではDiFiをかなりの時間触っていて、魔界ソルジャーとしてお金を稼いで生活費や事業資金にしていました。
ですが、自分自身0→1が好きな反面すごく飽き性なので、事業を立ち上げては辞めてというのを繰り返していました。
Q. 若くしてこれだけ多くの事業に手をつけられていますが、周りで起業などされている人が多かったのでしょうか?
いわゆるFランと言われている大学に行っていたのもあって、起業してたりアクティブに活動している人などは全くいなかったですね。でも、事業を創りたいというのはブレずにあったので、ネットで調べながら事業づくりをしていました。
そんなこんなで色々と手をつけてたら幅広くなんでもできるようになっていて、SNS周りのことはもちろんですが、ノーコードでホームページ制作やアプリ制作なども行なっていました。
Q. NFTを知ったのは何がきっかけだったのでしょうか?
そうですね、暗号通貨を運用している際に情報取集をしていると「NFT」というワードが入ってきました。特に、日本のクリプト界隈ではすごく有名なアドマンさんという方のTwitterをみていたのですが、2021年の1月ごろに「コンピュータの自動生成ツールで生成された猿のNFTが高騰しているらしい。」などのNFTに関するツイートをされていて、個人的にも調べていました。
2021年の1.2月ごろは本当にクリプトバブルと言われていた時期でしたが、2.3月ごろに市場が落ち着いてくると言われ始め、実際に4月ごろに市場が落ち着いたんですよね。
その時に一度NFT周りからは離れて、自分で服を作ったりしていましたね。
Q. GEMDEVILのプロジェクトはいつ頃から構想し始めたのですか?
2022年の1月頃ですね。
2022年は自分にとって大きなことをしたいなと考えていて、当時現代アートにハマっていたり、ブロックチェーンの思想が好きだったりという点から再度クリプト周りの情報収集を初めて、2022年1月頭の年始の時期に以前事業で一緒に取り組んでいたメンバーなどを誘ってGEMDEVILのプロジェクトを始めました。
Q. 初期メンバーはどのように結成されましたか?
これまでずっと一緒に仕事をしてきた人に声をかけたのと、高校の知人が大学卒業と共に就職するのはつまんないと言って就職せずに売上もないのに参画してくれましたね。あとは弟も参画してくれてますね。
Q. 構想し始めて実際に販売するまでどれくらいの期間をかけられたのでしょうか?
構想し始めたのが2022年の1月で、2月にTwitterなどは動かし始めたのですが、実際にNFTを販売したのは2022年の7月末ごろなので、約7ヶ月間くらいかけてからの販売ですね。
最初はグローバルに向けて発信していて、TwitterやDiscordなども英語で発信していたり、海外のプロジェクトやプロモーターなどと連携してWLのgiveawayなどを行いながら認知を拡大させつつTwitterのフォロワーやDiscordのメンバーを増やしてました。
しかし、途中で切り替えて国内に向けて発信するようにしました。
Q. はじめにグローバルに向けて発信していこうと考えられてた理由を教えてください。
初期メンバーが、日本では珍しく3人とも専業で、生活していくためにお金を稼いでいく必要があり、そうなってくると国内市場で戦うより初めからグローバルの市場で見た方が断然市場が大きくチャンスがあると感じたからですね。
情報収集している段階で、海外ではそれなりのビジュアルやユーティリティなどがあった上でWLのgiveawayを行うと多くのプロジェクトが完売するなど、WLバブル的な感じでした。
しかし、日本国内ではまだ完売や高額取引などがあまりなく、市場的に海外に比べてかなり遅れている状態でした。
Q. 実際にグローバルに向けて発信して効果はありましたか?
そうですね。
DeepLを使いながら海外向けのコミュニティをDiscordで作って発信していたのですが、海外のコミュニティでは入ったばかりの人に向けてOGロールイベントというのを開催するのが普通で、うちもOGロールイベントをTwitterで呼びかけたらDiscordに1日で約1000人くらい集まって最初の段階にしては反応は良かった方だと思ってますね。
ですが、こういった流れが2022年の2月末ごろに一気に終わって、海外でTwitter数万人から数十万人くらいいるプロジェクトでも、売れ残ったりミント割れしたりするようになったので、それ以降は自力の戦いでしたね。
Q. その後なぜ国内へ発信していくようになったでしょうか?
海外でWLバブルが終わって以降、プロモーターにお金を払ってコラボgiveawayを行なっていただくなどが当たり前で、人気プロジェクトに約100万円くらいのETHを支払ってコラボgiveaway行い認知を広げていくというやり方をしないといけない状態になり、うちはそんなにお金もないし、DeepLで翻訳して発信するなどの労力もかなりかかっていたので、かなり苦戦していました。
そんな中、国内発プロジェクトのからNTP(Neo Tokyo Punks)が2000個完売して注目されており、グローバルで見ても数千個のプロジェクトが完売することはかなり減っていたので、そこで国内市場への可能性を感じて、それならまずは国内から認知を広げていってキャッシュを作ってから再度海外にリベンジしようという考えになりました。
Q. 今では多くの人が知る人気プロジェクトになっていると思いますが、立ち上げからここまでくるまでに苦労した点をお伺いさせてください。
立ち上げの際は、無一文の専業三人で活動していたので、とりあえず頑張って早く形にしていかないといけないという状態でした。今となってはこんなことはないですが、1日約16時間くらい稼働するというのが2か月間くらい続いて、海外へ向けての発信だったので時間も海外時間に合わせていかないといけなかったりでかなり体力的にしんどかったですね。メンバーの中には鬱になった人もいて、ここまで人間としての方向性を失ってまでやることなのかということを改めて考えたこともありましたね。
具体的な施策面では、海外だとどうやって数値を伸ばすかという点が一番苦労しましたね。
いろんなプロジェクトにコラボ依頼の連絡をしては「いくら払えるんだ?」とお金を要求されることがほとんどで、海外のNFTプロジェクトは、成熟前のプロジェクトの場合は、自分達より数字を持っていないプロジェクトからお金をもらってプロモーション協力して、そのお金で自分達より数字を持っているプロジェクトにプロモーション依頼をする。というような形でプロジェクトの認知を拡大していくのが主流でした。なので、お金がない僕らからするとすごく苦戦しましたね。
あとはグローバルに向けたコミュニティ形成ですね。メンバーで英語が話せる人がいなかったので、DeepLをフル活用して発信してと、言語的にも苦戦しましたね。
国内に向けて発信し始めた際は、「地合い」ですね。
最近のNFTプロジェクトは、ロードマップを実現させるためにNFTを最初の段階で販売しきって資金調達を行っているが、最初の段階で販売しきったからといって長続きするわけではないと思っています。また、この黎明期に国内外の盛り上がっているプロジェクト、上手くいってきたプロジェクトの真似をしても成功するわけではありません。
なので、市場の動きや反応などを見極めながら、試行錯誤して進めていきたいと思っています。
GEMDEVILの場合だと、最初の段階で6666体のNFTを販売するのではなく、徐々に少量ずつ販売して行って、最終的に6666体を販売していくような設計を行なっています。
Q. GEMDEVILのここを見てほしい点はどのようなところでしょうか?
ビジュアルはもちろんですが、「欲望」というコンセプトですね。
GEMDEVILのプロジェクト設計を行う際に、浅い考えのプロジェクトにはしたくないなと思っていました。そこで、自分自身が大切にしていることでもある「欲深さ」というものを組み込みたいと思いました。欲深さがあればあるほど人生がスケールしていくし、それが「幸福」へも繋がってくると思うんですよね。なので、GEMDEVILのプロジェクトを通して人の欲望を叶えられるエコシステムを形成していきたいと考えています。
具体的には、何かを実現したい、NFTプロジェクトを立ち上げたいという人に対してお金が集まる仕組みを作りたいというところから、分散型のベンチャーキャピタルのようなものを計画しています。他にも、何か欲望のあるGEMDEVILホルダーがGEMDEVIL DAO内でピッチを行い、それに必要な金額のNFTを販売して、その欲望を叶えたいと思った人がそのNFTを購入して、その購入したNFTと引き換えにオーダーメイドのGEMDEVILを手に入れることができるという仕組みを作ろうとしたりしています。
Q. 最後に何か今後の取り組み、リリースの情報などがあれば教えてください!
GEMDEVILは、今後NiLLAND(※)と兄弟プロジェクトとしてさまざまな取り組みを行っていきます。
9月頃に第一弾のリリースを控えていますので、ぜひそちらをご確認いただけたらと思います!
※NiLLANDとは、リアルとバーチャルがリンクする仮想の世界を作り、様々なアーティストとそのファンの新しい接点や交流の場を作ろうとするNFTプロジェクトです。
【GEMDEVIL関連リンク】
HP:https://gemdevilnft.com/
Discord:https://discord.com/invite/Ng4grpx5cg
OpenSea:https://opensea.io/collection/gemdevil
Twitter(GEMDEVIL):https://twitter.com/gemdevilnft
Twitter(Founder 畠山氏):https://twitter.com/tk_shsf_55
【NiLLAND関連リンク】
HP:https://nilland-official.com/
Twitter:https://twitter.com/nilland369
参照元:NFT Media