話題のNFT、「VeryLongAnimals」ファウンダーAkim氏を徹底解剖(前編)  

「小さい頃からずっと何かを創ることに対しての憧れがあった。まさか自分が創作活動でお金を稼ぐことができるなんて思っていなかった」

その名の通り顔の長い動物たちで構成されている「VeryLongAnimals(以下ベリロン)」。2022年2月、0.01ETH(当時のレートで約3,000円)でリリースされて以来、動物たちの価格は1000倍にもなり、2022年8月18日現在は90体以上の動物たちがリリースされている。

このベリロンを創ったのが、起業家であり、アーティストでもあるAkimさん。Twitterでの発信は活発だが、彼個人に関して言及されることは今までなく、謎に包まれている部分が多かった。本記事では、そんな謎の多い彼の生い立ち、過去、ベリロンが生まれるまでの変遷、そして今後のベリロンの展望に迫った。

インタビューがVeryLongになったため、記事を前編・後編に分けている。

まず今回の前編では、彼の幼少期から起業に至るまでの生い立ちと過去を取り上げる。

ベリロンの礎が築かれた幼少期

どんな幼少期を過ごしましたか?

東京都の蒲田で生まれました。けれど、4歳の時に親の転勤で滋賀県に引っ越しました。

それ以来、ずっと滋賀に住んでいるため、地元は滋賀ですね。

小さい頃に好きだったもの

とにかくモノを創ることが大好きでした。模型とか付録がついてくるディアゴスティーニシリーズが特に好きで、そのシリーズを揃えたがるタイプでした。親は困っていましたけど笑

他にはブロック遊びとかプラモデルも好きでしたね。

今思い返すと、4歳の時にブロックで作ったロボットの作品にはVeryLongな作品がありますね笑

異様に長いんですよね、4歳からVeryLongでした笑

当時実際に製作された作品

パソコンとの出会い

あとは、小1で親からお下がりのPCをもらいました。プログラミングとかやってたって訳ではないんですけど、特に制限を設けられることなく使用できたので、ネトゲとかニコ動とかやってました。エアーマンとか、陰陽師とか、ネット文化を楽しんでいましたね。

ーそれでは、小さい頃は外で遊ぶよりは家の中で遊んでいたと

そうですね、絵を描くのが好きで小学校のクラブ活動でイラストクラブに入りました。けど、同級生の周りの男はみんな外遊びとか、スポーツ系にいっちゃって笑

すごく浮きましたし、ちょっとショックでしたね。

小5の時に自分でゲームを作ろうと思ったことがきっかけで、ドット絵を描きはじめました。

初めに描いたのは、敵キャラクターでしたね。主人公はフリー画像がたくさんあったんですけど、敵にオリジナリティを持たせたくて。特に誰かに教わった訳でもなく、好きだから一生懸命描いていましたね。

あと、小6の時にマインクラフトにベータ版からハマりました。

それと同時に、ニコ動でゲーム配信もはじめましたね。2本くらいしか動画も上げていないです。けれど、その

2本の動画で数千回の再生数を取れて。

この時、ネットにモノを載せるのは面白いなと思いましたね。だけど、中学に入ると部活が始まって大変だったから継続はしませんでした。

部活とゲームの中高時代

インドア派から一転、部活動へ

中学からは部活でバスケをしていました。イラストクラブの経験から、文化系行くと仲間ができなくなるし、女の子からモテないかなと思ったことと、当時スラムダンクにハマっていたことが影響して始めました。

ここで体育会の雰囲気を学びましたね。とにかく声出せ!!みたいな笑

ベリロンの図々しさはこういうところから来ているかもしれません笑

まあ、おかげで気合と根性がつきました。起業した今でも役立っている部分かもしれません。

部活動以外でしていたことは?

とにかくバスケしながらニコニコ動画(以下、ニコ動)やゲームばっかりやってました。

モノを創作するタイプのゲームが好きでした。「勇者のくせになまいきだ」っていう洞窟作って、勇者を倒すゲームとか、「リトルビックプラネット」「シムシティ」とかが好きでした。街とか仕組みを作るゲームとかが大好きでしたね。

この頃もドット絵が好きで、「ドラクエ3」や「マザー」みたいなレトロゲームも好きでしたね。

中3でケータイ買ってもらってからは、めっちゃTwitterしてました。高校卒業時に恥ずかしくて当時のアカウントは消しちゃいましたけど笑

今でも当時の名残で、多い時には1日で10時間くらいいじってしまう時もあります。

京大合格への道のり

ー京大に合格されたということは勉強もかなり努力されたのではないでしょうか?

実は元々はそんなに成績がいい方ではありませんでした。公立中学の中の中くらいといったレベルで、誰も僕のこと勉強できるやつとは思っていなかったと思います。

でも、高校受験の時に友達が塾に通っていたことがきっかけで、その塾に通いはじめました。するとそこがめちゃくちゃ厳しいところで笑

勉強が好き!とか、この志望校に行きたい!というよりは、宿題とかやらないとすごい怒られる。だからそれが嫌で勉強していました。結果、成績は上がりました笑

高校のテストでは1番を取れていましたし、特にやりたいこともなかったため、京大なら行って損することはないだろうし、1番おもしろそうだな、と思って志望しました。

当時は独学でめちゃくちゃ頑張りましたね。特に高3の時は、ひたすら勉強に時間をかけましたし、予備校にも通って勉強していました。おかげで浪人することもなく、現役で京大に進めました。

起業前夜の大学時代

入学直後

ー大学入学後はどんな生活を送っていましたか?

京大に入ってからは、2年生くらいまで授業は週7休みで毎日サークルの友達や大学外の友達と遊んでいました笑
友人はみんな遊んではいるんですけど、ふと賢い一面が見える本当に頭のいいやつばっかりで。
京大生=勉強というイメージが強かったため、いい意味でのギャップを感じることができましたね。

起業のきっかけ

何がきっかけで起業の道へ?

初めは、これだ!っていう、やりたいことを見つけたいと思い色んなことを経験しました。

カフェや飲食店、寺や神社でもバイトしていました。

3年の時に新聞の飛び込み営業をやっていたんですけど、新聞をとってくれているおじいさんから、「おまえ、京大で情報系ならIT系やれよ!」みたいな喝をもらったこともあります笑

その後、4年生からソフトウェアエンジニアの勉強をはじめました。

周りで起業を始めた友人がいて、そこから紹介してもらった会社でエンジニアとして勉強させてもらい、徐々に業務に関わっていったことが大きなきっかけかもしれません。

エンジニア界隈には起業を志す人が多くて、そのうち、なんとなく自分も起業してみたいなっていう気持ちになりました。

しかし、この頃は起業のノウハウもわからないし、特にやりたい事業があるわけでもなかったので、社会人としてエンジニアになって数年働いてから起業しようかな、くらいの気持ちでした。

その後も特にやりたいことが見えてくることはなく、「とりあえず学生期間を伸ばしたいな」と思い大学院に進みました。

院1年目の夏休みに色んな会社でインターンをしました。その後に少し余裕ができた時、起業をしていた先輩が持っていた会社に創業メンバーとしてジョインさせてもらいました。これが起業家としての第一歩でしたね。

起業以降のエピソードは後編にて公開。


〈VeryLongAnimal 関連URL〉

VeryLongAnimal Lit.Link:https://lit.link/verylonganimals

VeryLongAnimal OpenSea:https://opensea.io/collection/very-long-animals

VeryLongAnimal Twitter Community:https://twitter.com/i/communities/1498032872757678080

Akim Twitterアカウント:https://mobile.twitter.com/gdvonly

参照元:NFT Media

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