オーケーコインとスタックスら、助成プログラム「ビットコインオデッセイ」立ち上げ
オーケーコインが「BitcoinOdyssey」立ち上げ
米国を拠点にグローバルに展開する暗号資産(仮想通貨)取引所オーケーコイン(Okcoin)が、スタックスアクセラレーター(StacksAccelerator)およびスタックス財団と提携し、1億6500万ドル(約191.8億円)規模の助成プログラム「ビットコインオデッセイ(BitcoinOdyssey)」を立ち上げることが3月10日分かった。
「ビットコインオデッセイ」は1年間の公約のもと、ビットコイン(BTC)のブロックチェーンに関するプロジェクトに対し投資を行うのが目的だ。
なおオーケーコインと今回提携するスタックス(Stacks)は、ビットコインにスマートコントラクトやNFT、分散型アプリケーション(DApps)を導入するために設計されたオープンソースプロトコルのプロジェクトだ。
今回の投資による資金は、スタックスを利用したビットコイン上のメタバースやP2E(Play to Earn/遊んで稼ぐ)型のブロックチェーンベースのゲーム、DeFi、NFT、DAO、マイアミコインなどのシティコイン、ガブテックなどの分野を含むWeb3全体のプロジェクトを対象に利用されるとのことだ。
またこのプログラムには、すでに多くの暗号資産関連のVCが資金提供を行っているとのこと。参加者にはデジタルカレンシーグループ(Digital Currency Group)やGBVキャピタル(GBV Capital)、ホワイトスターキャピタル(White Star Capital)、GSRなど18社の名前があがっている。
なお「ビットコインオデッセイ」を主導するのは、オーケーコインのリスティング責任者であるアレックス・チジキ(Alex Chizhik)氏と、スタックスアクセラレーターのパートナーであるカイル・エリコット(KyleEllicott)氏とのことだ。
今回オーケーコインと提携したスタックスのブロックチェーンは、米マイアミ市の独自暗号資産「マイアミコイン(MiamiCoin)」発行の基盤として稼働していることでも知られている。
スタックスブロックチェーンはネイティブトークンとして「Stacks Token(STX)」を発行しており、取引手数料として使用される。つまりスマートコントラクトの実行からデジタル資産の作成まで、すべての取引は「STX」で支払われる。
昨年8月より開始した「マイアミコイン」のマイニングでは、マイナーから転送された「STX」の30%が自動的にマイアミ市専用のウォレットに入り、米ドルに換金できるように設計になっている。また「マイアミコイン」の保有者は、保有利回りとして「STX」と「BTC」が得られる仕組みになっているという。さらにマイアミコインの保有者はスタックス・プロトコルにて流動性提供し利回りを得ることもできるとのことだ。
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参考:オーケーコイン
デザイン:一本寿和
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参照元:ニュース – あたらしい経済