ザ・サンドボックスが韓国の芸能プロダクションと提携、メタバース事業構築へ
ザ・サンドボックス(The Sandbox)は3月2日、韓国の芸能プロダクションのキューブ・エンターテイメント(Cube Entertainment)と提携したことを発表した。メタバースの運営とデジタル資産の開発による韓国文化のグローバルな普及を目指すという。
メタバースとNFTに関する事業拡大のために提携
ザ・サンドボックスは、香港を拠点とするブロックチェーン関連企業アニモカ・ブランズ(Animoca Brands)の子会社だ。アニモカ・ブランズとキューブ・エンターテイメントは2月22日、合弁会社のアニキューブ(AniCube)の設立を発表している。アニキューブでは、キューブ・エンターテイメントの保有するKポップの音楽アーティストや俳優の知的財産権をベースに、音楽メタバースを構築し、NFTとエコシステムトークンの発行を予定している。
今回のザ・サンドボックスとキューブ・エンターテイメントの提携は、メタバースとNFTに関する事業拡大のための詳細な連携に焦点を当てたものだ。さまざまな企業を巻き込み、メタバースにおける韓国文化の紹介イベントを開催していく予定だ。キューブ・エンターテイメントに所属しているアーティストも、このメタバースを広めるために参加するという。
また、今回の提携の第一弾として、キューブエンターテインメントが所有するメタバース上の土地にKカルチャーの複合文化空間が誕生する予定だ。ブロックチェーンを活用したこの仮想空間で、世界中のユーザーが手軽に韓国文化を体験することができる。
ユニークなKコンテンツを創造することを期待
今回の提携イベントには、ザ・サンドボックスとキューブ・エンターテイメントの双方の幹部が出席した。ザ・サンドボックスのセバスチャン・ボルゲ(Sebastien Borget )COO(最高執行責任者)兼共同創業者は、「キューブは、Kカルチャーハブを介してサンドボックスに一歩踏み込むことで、オープンメタバースの精神を真に受け入れている」と述べている。
また、キューブエンターテイメントのアン・ウヒョンCEO(最高経営責任者)は、「ザ・サンドボックスとのパートナーシップにより、第4次産業革命の鍵となるメタバースにおいて、韓国文化を世界に広める主役になろうとしている」と語った。また、同氏は、「世界的なKポップの波により、韓国文化自体があらゆる分野で強い影響力を持つだろう。私たちは、この大きな可能性を秘めたKカルチャーを、メタバースという新しい空間で、グローバルユーザーに紹介していく予定だ」とも話している。
参考
・The Sandbox partners with Cube Entertainment for developing metaverse business
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