メイズ・セオリーら新ブロックチェーンゲーム会社、第一弾は多人数参加型RPG
ゲームスタジオのエマージェント・ゲームズ(Emergent Games)は1月31日、新会社として設立された。イギリスのロンドンにあるデジタルエンターテイメントスタジオのメイズ・セオリー(Maze Theory)と仮想通貨関連のビジネスを行っているプルート・デジタル(Pluto Digital)の合弁会社だ。
第1弾プロジェクトは多人数参加型ロールプレイングゲーム
メイズ・セオリーは、ドクター・フー(Doctor Who)シリーズなどを制作しているスタジオだ。プルート・デジタルは、ブロックチェーンや分散型金融(DeFi)、メタバース技術、NFTの分野に専門知識を持つ仮想通貨関連企業だ。分散型金融分野ではDeFiアプリケーションとトークンを、メタバースの分野ではメタバース技術とトークンを作成している。NFT分野では、Web3およびNFTプロジェクトにグローバルに投資を行っている。
エマージェント・ゲームズの理念は、高品質で生産性の高い、専門用語のない、簡単に手に取って遊べるゲームを作成することだ。ただ楽しむだけでなく、NFTの要素を取り入れてリアルマネーを獲得することもできる。
また第1弾のプロジェクトとして、無料で遊ぶことのできる多人数参加型ロールプレイングゲーム「リサージェンス(Resurgence)」を発表している。リサージェンスでは、コミュニティベースのサバイバルというコンセプトのもとで開発されたゲームだ。プレイヤーは自らの運命を切り開くために資源をコントロールしながら、現代の災害から黙示録的な未来への旅に出る。
プレイヤーに新しく素晴らしい体験を提供
エマージェント・ゲームズのイアン・ハンブルトン(Ian Hambleton)CEO(最高経営責任者)は、「エマージェント・ゲームズは、『ゲームファースト』という強い哲学を持っている。これは、すべてのゲーマーにとって素晴らしいゲームを作り、オプションとして仮想通貨の要素を加えて、興味を持った人の体験を高めることを意味している。私たちは、このアプローチが正しいだけでなく、ブロックチェーンゲームに移行するプレイヤーの障壁を取り除くと信じている」と語っている。
また、同氏は、ストーリーリビング(story-living)という言葉を用いて、将来のゲームについても話している。ストーリーリビングは、エマージェント・ゲームズの生み出した造語だ。プレイヤーが仮想世界の中にいて、物語を動かす意味のある選択をすることという意味だと同氏は説明している。さらに、同氏は、「ストーリーリビングを多人数参加型オンライン・ロールプレイングゲーム(MMORPG)に持ち込むことで、プレイヤーに新しく素晴らしい体験を提供し、ゲームの将来において重要な役割を果たすことになるだろう」とも述べている。
なお、プルート・デジタルのブライアン・キネーン(Brian Kinane)ディレクターは、「当社のハイエンドなブロックチェーンエンジニアリングとトークン能力、そして、メイズ・セオリーチームのゲーム創造力を組み合わせることで、次世代Web3メタバースゲームスタジオのリーディングカンパニーが誕生すると確信している」とコメントした。
参考
・Maze Theory and Pluto Digital Joint Venture launches EMERGENT GAMES
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