【墨汁速報】イーサリアム大型アップデート“Arrow Glacier”(アロウグレイシャ)を無事実装
イーサリアムは大型アップデートの“Arrow Glacier”(アロウグレイシャ)を#13773000ブロックで無事実装した。Arrow Glacierは2021年11月に予定が公開され、ETH1とETH2の統合となる”The Merge”の実装を2022年6月までに予定した一時的なディフィカルティボムの調整となっている。
関連記事:【墨汁速報】イーサリアムGeth “Arrow Glacier”(アロウグレイシャ)を実装したv1.10.12を公開
“Arrow Glacier”(アロウグレイシャ)を無事実装
イーサリアムのブロック高は“Arrow Glacier”(アロウグレイシャ)を実装する#13773000ブロックに達し、無事実装に成功した。Arrow GlacierはEIP-4345のみを含み
「2021年12月1日をターゲットとしたディフィカルティボムの発動を2022年6月まで延期する」
というシンプルなアップデートとなっている。
そのため普段のアップデートで行われるEVMの調整や新規OPCODEなどは追加されておらず、予定されていたシャンハイアップデートではなく、EIP-3675"The Merge"を意識した調整アップデートということだ。
祝:イーサリアムは#13773000ブロックで無事大型アップデート“Arrow Glacier”(アロウグレイシャ)を実装
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) December 9, 2021
対応がまだの場合はGeth v1.10.12以上にアップデートしてください。#イーサリアム #Ethereum #仮想通貨 #暗号資産 #ETH #DeFi #NFT #アップデート pic.twitter.com/Na32OPojIA
関連記事:【墨汁速報】イーサリアム2.0 “The Merge” Pithosテストネットがローンチ パブリック公開として初
マイニングプールの対応ミス
ロンドンアップデート時にも一部のマイニングプールがノードをアップデートしていないミスがあり、無効なブロックを生成していたマイナーがいたことは記憶に新しい。今回のArrow Glacierでも中国系マイニングプールのHuobi やOKExがアップデートを行っていなかったとされており、13773000ブロックで無効なブロックを生成したと報告がされている。
Arrow Glacier is a success! But it appears that Huobi Mining Pool forgot to upgrade, my nodes witnessed an invalid block 13773000 coming from them.
— Marc-André dumas.eth (@marcandu) December 9, 2021
これらのアップデートミスは無効なブロックを生成し、マイナーが報酬を失うことになるが67.9%はアップデートに対応しているため、イーサリアムネットワーク全体には影響は殆どないと言えるだろう。
イーサリアムバリデータはアップデートを
一般のイーサリアムユーザーは特に対応をする必要がなく、Arrow Glacierに対応しなければいけないのは
・イーサリアムソロマイナーorマイニングプール
・イーサリアム2.0のバリデータ
・仮想通貨取引所
・サービス提供者
のみである。
特にイーサリアム2.0で自己ノードでステーキングしている場合、クライアントをアップデートしていないと再起動時にBeacon Nodeを起動できなくなり、オフラインペナルティを受けるため注意が必要だ。InfuraなどでGethのエンドポイントを使わずにETH1ノードを建てていない場合はサービス提供者がアップデートをしていればそのままで大丈夫だ。
関連記事:イーサリアムETFは承認されるのか?ビットコインETF承認から考察するSECの傾向
▼墨汁サロンではイーサリアム2.0の最新動向や32ETHステーキングのやり方の解説や検証、テクニカル分析理論、最新のDeFiやファンダメンタルなどをより深く解説しています。
The post 【墨汁速報】イーサリアム大型アップデート“Arrow Glacier”(アロウグレイシャ)を無事実装 first appeared on CoinChoice(コインチョイス).