ビットコイン(BTC)史上最高値更新で2021年内に1,000万円超えも現実的に?
停滞していた9月の市場では考えもしなかったことですが、10月20日にビットコイン(BTC:Bitcoin)が67,000ドル(約764万6,700円)を超えて史上最高値を記録しました。暗号資産(仮想通貨)市場により多くの資金が流れ込むことで、市場自体にも信頼感が芽生えてきています。
今回の史上最高値更新を受けて、マーケットが再び停滞状態に入るとは考えにくくなりました。長期的に今後マーケットがどのような動きを見せていくのか、現在の状況が極めて重要になります。このような点を考慮し、著名アナリストらは今後の価格推移について、仮想通貨界隈全体で強気に動くと予想しています。
一気に価格上昇する可能性
市場アナリストのベン・キャセリン(Ben Caselin)氏は、今後も値上がりが続くことを予想しており、ビットコインがここまで高騰すれば、現状でこの勢いが減速する可能性は低いと見ています。また、キャセリン氏は2021年末までに10万ドル(約1,140万1,300円)に達すると見ていますが、「承認されたETF(上場投資信託)も含め、より多くのビットコイン向けファンドが開設されれば、個人投資家がマーケットに殺到し、10万ドルがゴールではなくなるだろう」と、一気に10万ドルを突破する可能性があるという見解も述べています。
ビットコインの史上最高値更新によって、さらに大胆な価格予測も生まれています。アメリカの調査会社ファンドストラット(Fundstrat)社CEO(最高経営責任者)トム・リー(Tom Lee)氏は、ニュース専用チャンネルCNBCにて、年末にビットコイン価格が16万8,000ドル(約1,917万3,800円)にまで高騰する可能性があると述べました。
冬のエネルギー消費増が価格に影響?
大多数のアナリストがビットコインに対して強気な意見を述べる中で、反対意見を述べるアナリストも一部存在します。投資会社オアンダ(Oanda)の上級市場アナリストであるエドワード・モーヤ(Edward Moya)氏は、ビットコイン関連で消費されるエネルギーがマーケットにとって深刻な懸念材料になるという意見を持っており、石油やガスの価格高騰によって、今後数ヵ月の内にビットコインのエネルギー消費量を対象にした厳しい監査が行われる可能性があることを言及しています。
モーヤ氏は「今年の冬に、いくつかの国々でエネルギー不足が起きれば、各国政府は厳しい姿勢を取ることになるかもしれない。それがハッシュレートにも影響する可能性がある」とも述べています。この見解は現在ハッシュレートを支えている中心地がどこに存在しているのかを踏まえれば、理にかなった内容でしょう。
データ上では、中国の仮想通貨規制によってマイナーたちが締め出されてから、高ハッシュレートの中心が北アメリカに移っていることが分かります。これから冬が近づき、暖房用のエネルギー消費が増えれば、ビットコイン関連のエネルギー消費が問題視されるでしょう。しかし、ここ数か月にわたるアメリカ政府の姿勢から考えると、大きな問題にはならないようにも思えます。
参考
・Bitcoin New All-Time Cleared, $100,000 Straight Ahead?
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参照元:CoinChoice