米Square「個人・企業向けビットコインマイニングシステムの開発」を検討
米国の決済企業「Square(スクエア)」のCEOであるジャック・ドーシー氏は2021年10月15日に『Square社が仮想通貨ビットコイン(BTC)のマイニングシステムの開発を検討していること』を明かしました。
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「個人・企業向けBTCマイニングシステムの開発」を検討
Square(スクエア)のCEOであるジャック・ドーシー氏は2021年10月15日に『Square社がカスタム半導体チップとオープンソースをベースとした個人・企業向けビットコインマイニングシステムの開発を検討していること』を明かしました。
Jack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は今年6月に『Square社がビットコイン用ハードウェアウォレットの作成を検討していること』を明かしており、『もしも実際にBTC用ハードウェアウォレットを開発する場合には、完全にオープンな形でコミュニティと協力しながら開発を進めたい』と語っていましたが、BTCマイニングシステムもコミュニティと協力しながらオープンな形で構築することになると報告されています。
Square is considering building a Bitcoin mining system based on custom silicon and open source for individuals and businesses worldwide. If we do this, we’d follow our hardware wallet model: build in the open in collaboration with the community. First some thoughts and questions.
— jack (@jack) October 15, 2021
Squareは世界中の個人・企業向けに、カスタム半導体チップとオープンソースをベースとしたビットコインマイニングシステムを構築することを検討しています。もしも実際にこのシステムを構築するのであれば、ハードウェアウォレットのモデルに倣って、コミュニティと協力しながらオープンな形で構築することになります。
「ビットコインマイニングの分散化」が重要だと説明
ジャック・ドーシー氏は一連のツイートの中で『マイニングは分散化された、エネルギー効率に優れたものでなければならない』とも語っており、『マイニングが分散化されればされるほど、ビットコインネットワークの障害耐性が高まる』と説明している他、『半導体チップの設計が一部の企業に集中しすぎていることが供給量の減少につながっている』とも指摘しています。
マイニングはもっと分散させる必要があります。マイナーの主な仕事は「”信頼できる第三者”を必要としない状態で取引を安全に処理できるようにすること」です。これは最後のビットコインが採掘された後も重要になります。マイニングが分散化されればされるほど、ビットコインネットワークの回復力が高まるのです。
マイニングはより効率的に行う必要があります。クリーンで効率的なエネルギー利用を目指すことは、ビットコインの経済性・インパクト・スケーラビリティにとって素晴らしいことです。エネルギーはシステムレベルの問題であり、シリコン・ソフトウェア・インテグレーションのイノベーションが必要です。
半導体チップの設計が一部の企業に集中しすぎています。つまり、供給が過剰に制約されている可能性が高いのです。半導体チップの開発は非常に高価で長期的な投資が必要であり、ソフトウェアやシステムの設計と密接に関連しています。なぜもっと多くの企業がこの仕事をしないのでしょうか?
また、同氏は「現在のビットコインマイニングは誰にでもできるようなものではない」とも指摘しており、『ビットコインのマイニングはリグを電源に接続するだけの簡単なものであるべきだ』と語っています。
Squareのハードウェア責任者が技術的調査を開始
ジャック・ドーシー氏の報告によると、ビットコインマイニングシステムの開発プロジェクトはSquare社のハードウェア責任者であるJesse Dorogusker(ジェシー・ドログスカー)氏が主導するとのことで『Jesse Dorogusker氏を中心としたチームが技術的調査を開始する』と報告されています。
なお、Jesse Dorogusker(ジェシー・ドログスカー)氏は以前にSquare社のハードウェアウォレットとカストディサービスの立ち上げに貢献した人物でもあります。
ジャック・ドーシー氏は一連のツイートの最後で「コミュニティの意見・感想・協力を求めていること」も報告しており、『マイニングシステムを構築すべきか?しないべきか?なぜそう思うのか?』などの意見を求めているとも語っています。マイニングシステム開発プロジェクトの詳細が決定した場合には改めて報告すると説明されているため、今後の新たな発表にも注目です。
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