イラン政府:禁止されていた仮想通貨マイニングの「再開」を許可
イラン政府が今年5月に出されていた「仮想通貨マイニングの一時的な禁止措置」を解除して、マイニングマシンの稼働を許可したことが「Iran International」の報道で明らかになりました。
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電力需要軟化を受け「マイニングマシン再稼働」を許可
イランでは今年5月に電力不足問題を解決するために「仮想通貨マイニングの一時的な禁止措置」が出されていましたが、「Iran International」の報道によると、イラン政府は仮想通貨マイニングの一時的な禁止措置を解除して、マイニングマシンの稼働を許可したと報告されています。
同国では電力不足によって2021年5月22日頃から主要都市テヘランやシラーズなどで大規模な停電が複数回発生していたため、電力消費量が多くなる夏場の電力を確保することを目的として仮想通貨マイニングの禁止措置が取られていましたが、現在は電力需要が高まる夏場を過ぎたことなどを受けてマイニングマシンの再稼働が許可されたと報告されています。
ただし今回の報道では「イランでは発電分野への投資不足によって定期的に電力不足問題が発生しているため、冬場には再び電力不足になる可能性がある」ということも報じられており、『一部の当局者は「仮想通貨マイニングは300メガワットの電力しか使用しない」と述べているが、他の当局者は「仮想通貨マイニングは電力使用料がはるかに高いため、電力網を脅かす可能性がある」と警告している』とも報告されています。
また、このほかにも『仮想通貨マイニングは約3ヶ月間禁止されていたが、何万ものマイニングマシンが禁止期間中に違法マイニングを行なっていた』とも報告されており、「禁止期間中に会社のオフィスでマイニングしていたこと」が発覚してテヘラン証券取引所の幹部が辞任するなど、一部の政府機関でも違法なマイニングマシンが稼働していたとも報じられています。
2020年頃から国家戦力の一部として仮想通貨マイニングに力を入れているイランでは、マイニング事業者の登録制度などを導入しながら発電所の余剰電力などを利用したビットコインマイニングなどが行われており、現在は「世界の仮想通貨マイニングの4.5%〜7%がイランで行われている」と推定するデータも出されています。
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