「SECはレンディング機能を証券と判断」米仮想通貨取引所コインベースCEOがツイート
アメリカの仮想通貨取引所であるコインベース(Coinbase)のブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)CEO(最高経営責任者)が9月8日、ツイッターに米証券取引委員会(SEC)がレンディング機能を証券と見なしていることを明かした。コインベースがSECから警告を受けて今回反論のツイートを行っている。
1/ Some really sketchy behavior coming out of the SEC recently.
Story time…— Brian Armstrong (@brian_armstrong) September 8, 2021
コインベースは6月にレンディング機能を発表
コインベースは2021年6月29日、レンディング機能を実装することを発表した。このときの発表では、事前登録すると米ドルに裏付けされたステーブルコインであるUSDコイン(USDコイン)に、4%の利息がつくと発表していた。このときの発表によると、アメリカの従来の普通預金は全国平均で0.07%の金利で推移しているという。そのため、普通預金の50倍以上の金利が得られると述べていた。さらに、コインベースの保証付きで安心して利息が得られるとまとめている。
アームストロングCEOは、レンディング実装について、「私たちは数週間後に本稼働を予定していたので、SECに連絡を取り、親身になって注意を促し説明した」と9月8日にツイートしている。しかしSECは、レンディングサービスを証券だと回答したという。「私たちはSECに協力を求め、彼らの見解を求めた。私たちは常に規制当局と積極的に協力し、何事も受け入れられるように努めている」と、同氏は語っている。
SEOの警告、ローンチを進めれば提訴へ
アームストロングCEOは、「SECがレンディング機能を証券と判断した理由を教えてくれなかった」と述べている。さらにSECから、ローンチに向けて進めるのであれば、理由を説明することなく提訴をすると警告されたことを明かしている。
また同氏は、2021年5月にワシントンを訪問したことについても触れている。この訪問の目的は、可能な限りすべての規制当局や政府機関と会うことだった。しかし、「我々はいかなる暗号会社とも面会していない」という理由から、SECには唯一面会を拒否されたという。
なお同氏は、「レンディングに関して、業界に実際のガイダンスが少しも与えられていないにも関わらず、法的措置を取ると脅されている」と話している。さらに、「願わくば、SECが、消費者や企業に害を与えることなく、この業界にふさわしい明確な規制を実現するために歩み出してほしいと思う。アメリカは今、私たち全員が協力してこの問題を解決することを必要としている」とまとめた。
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参照元:CoinChoice